
LEICA M10 / 7Artisans 35mm F5.6
大口径レンズ一辺倒なイメージの強い中華メーカーによる珍しく攻めた小型レンズ、7artisans 35mm F5.6 ライカMマウントを購入しました。
よくあるボディキャップレンズ的なあれ。35mm F5.6で2万円強…まあぶっちゃけ売れないと思います。
しかしLOMO LC-Aチックな距離計レバーが気になり、購入してしまいました。好きなんですよ、このギミック。
結論から言いますが思ったよりもずっとよく写りました。全然悪くない。
絞りF5.6固定という尖ったスペックのおかげでしょうか。何だよ中華もまともなレンズ作れるんじゃないか、というのがファーストインプレッション。
中華Mマウントレンズは以前買った50mm F1.1の描写があまりにも酷かったので期待してなかったのですが、これはかなりイケてると思います。
歪みがちょっと気になるものの単純な描写性能はズマロン 3.5/35なんかよりずっと上ではないかと。
最短撮影距離30cmということで寄れば結構ボケるし表現の幅も広い。
5万円も出して化石みたいなズマロンを買うなら個人的にはこちらの方がおすすめです。

最大のネックなのは「距離計非連動」。これですね。
レンジファインダーで撮影しないならそもそもM型ライカなんて使う意味無くない?みたいな。
M10ならライブビューで撮影できますが、ライブビュー機能の付いていない旧型Mデジタルの場合は完全目測になりますので注意が必要。
これを付けてご近所スナップしていると、その昔銀塩コンパクトカメラを持って街をぷらぷらしていた頃を思い出しますね。
本音を言えばこういうゆるーい、撮影行為そのものを楽しめるレンズが日本のメーカーから出てくれると嬉しいんですが、今こんなものを作る余裕があるメーカーは…と考えるとちょっと思い浮かばないのが悲しいところ。フジ?シグマ?うーん、なんか違うんだよなあ。どちらもアタマが柔らかいイメージがない。メーカーが高級高画質路線に突き進むのも仕方のない状況が続いていますが、キレイな写真を撮れたらそれで楽しいのかと問われるとそうとも言い切れないのが写真の世界。写真愛好家がワクワクするようなものづくりを今後も頑張っていただきたいものです。
余談ですが今週はPENTAX K-3 MarkIIIの発売日。聞くところによると直販サイトで買った方々には撮影モニターと称して早速ブツが届いているとかいないとか…もし本当だとしたら絶対にやってはいけない行為だと思いますが、どうなんでしょう。取引停止する販売店が出てきてもおかしくないレベルの悪手ですよね。もし本当なら、ですけど。