加茂の大クス

LEICA M10 / Carl Zeiss Biogon T* 28mm F2.8 ZM ・ LEICA M10 / Leitz Summicron 50mm F2 2nd

今回の香川徳島旅では特に目的を定めず、ただのんびりと海を眺めて時間を過ごそうとだけ心に決めてやってまいりましたが、唯一どうせ四国に上陸するなら立ち寄らねば…と楽しみにしていたのがこの巨樹。国宝級に値する国の特別天然記念物、加茂の大クスなのでした。ここへやって来るのは今回で3度目ですが、何度来ても視界に入った瞬間の興奮は色褪せないものですねえ。つい車の中で「うおおおおー!やって来たなあ。」なんてブツブツ言ってしまいましたもの。

通常巨樹とヒューマンスケール撮影するときは、出来るだけ正確に巨樹のサイズと比較できるように所謂コサイン誤差なんかを考えながら立ち位置を決めるんですが、これほどまでに巨樹がデカいと「もうそんなことどうでもいいべ。」と端から諦めてしまうわけです。

地元の方が清掃されているところでした。いつ来てもゴミクズ一つ落ちてないのは本当に素晴らしいことです。放っておいたら勝手にクスがニョキニョキ伸びたわけではなく、地域の方々の尽力あってこそのこの環境なんですよねえ。ここへやって来る前に立ち寄った「財田駅前のタブノキ」でも同じことを感じましたが、地元の人々に愛される巨樹というのはそれだけで見ていて気持ちのいいものです。

理屈抜きに心地良い。心が荒れたとき、疲れたとき。どうにもならなくなったときは、是非ともこの「加茂の大クス」を思い出していただきたいものです。何も考えず時間も予定も全て忘れて、ただぽけーっと気の済むまでクスを眺めてみて下さい。悩みなんてどうでもよくなってしまうはず。なーに、仕事を2、3日サボったところで別に命まで取られたりしませんよ 笑

コーヒーとサンドイッチが欲しくなりますな。

すーっと息を吸い込んで初めて気付く程度の微かな甘い香りがまた心地良くて。アロマ効果?ケヤキもいいしタブだっていい。でも、リフレッシュするならやっぱり巨大クスが一番だと思うのです。

たくさんのベンチを尻目に敢えて芝生に座り込んでみる。レジャーシートでも持って来て、ここで昼寝できたら最高だろうなあ。

とにかく元気そうで何より、でした。年内にもう一度くらいは来られたらいいなと。しかし次回は志々島の大クスを再訪したいし、久々のつるぎ町エリアだって気になる。なんと贅沢な悩みなのか。次回に備えてまた仕事を頑張ろう。旅のためなら仕事も全く苦になりませんよ。

2件のコメント

  1. 何度見ても見惚れる姿です。
    こういう情勢ですから心が沈んでしまうことも多いですが、そういう時こそ見ておきたいのが加茂の大クス。
    その雄大な姿を目にすれば、大概の懸念はちっぽけなものに思えてしまうでしょうね。
    レジャーシート、パン、コーヒーの三点セット持参で行きたいものです。

  2. > RYO-JIさん
    鬱々としたときに会いに行きたくなる巨樹…薫蓋樟に加茂の大クス、やはり思い浮かぶのはクスが多くなりますね。
    彼ら(彼女ら?)のようにどっしり構えて!とまではなかなか行きませんが、少しでもあやかりたいものです。
    次回はあの辺りのパン屋情報を仕入れてから向かおうと思っています!

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