- 2021-11-01 (Mon) 19:21
- SIGMA 24-70mm F2.8 DG DN | Art | クスノキ | 巨木たち（地域別） | 巨木たち（樹種別） | 愛媛県
SONY α7RIII / SIGMA 24-70mm F2.8 DG DN | Art
早朝からずっと海を眺めていると流石に少しずつだれてくる。ということで気分転換を兼ねて四国中央市の巨樹に立ち寄りました。四国中央市といっても広いので、土居と呼んだほうが分かりやすいかもしれません。高松自動車道の土居ICを下りて海岸線近くまで北上、関川の河口近くに蕪崎神社が鎮座します。
東側からやって来ると周囲にはずっと田園風景が広がっているので、遠目にもよく目立ちます。うん、健康そうで立派なクスだ。小さな神社ながらも手入れが行き届いていて、夏休みには地域の夏祭りが開かれていそうな雰囲気。
手水舎の真横にそのクスノキが佇んでいました。四国中央市指定天然記念物「蕪崎神社のクスノキ」。手水舎脇の石碑に天然記念物であると記されていますが、周囲を見渡す限り解説板のようなものは存在しない模様。
幹周は7.8m。正直に申し上げると、同日に個人的にはクスノキの巨樹の最高峰だと思っている「志々島の大楠」を訪問してしまったこともあり対峙した瞬間あまりの存在感に感動！とか、そこまで強いものを感じる一本ではありませんでした。しかしそれでも樹勢の旺盛な美しいクスノキです。
すらっと単幹で伸びて二股に別れる。推定樹齢300年以上ということですが、クスの巨樹としてはまだまだ若い印象。数百年後にはきっと徳島県美馬市の「別所の大クス」のような立派な大木になるのではないか、眺めているとそんな光景を思い描いてしまいました。
枝の折損も見られず、樹冠が住宅街にかかることもないので伐採される心配もない。いいですね。気持ちを前向きに持っていきたいときはこういうクスノキを眺めるに限ります。ええ、山奥のシイとかカシなんかだとちょっと違うんですよ。
まだ14時頃だったと思いますが、日が傾くのも随分と早くなってきました。この静かな空間でぽけーっとクスを眺めていると時間の流れを忘れてしまいそうです。
特筆すべき一本ではないかもしれない。でも決して訪れたことを後悔させるような一本でもない。この長閑な空間含めて良い巨樹だと思います。とても。なんとなく冬場よりは暖かい時期の方が合っているような気がしますね。
こちらが元々の御神木「枇杷楠」なのだそうです。クスなのにビワ？と頭がこんがらがりそうですが実は枇杷とは全く関係がなく、岩のように強固で巨大なクスノキ→イワクス→ビワクス…という言わば巨樹あるある的なアレで岩楠が訛っただけだったという。
とても（それこそ現在の御神木であるクスノキよりもずっと）巨大なクスだったというのですが、この現存する一部からはその全貌を想像するのは難しく…まあ気持ちのいい空間だったから細かいことはどうでもよろしいか、ということで、考えることを止めて蕪崎神社を後にしました。
2021/10/18訪問
「蕪崎神社のクスノキ」
四国中央市指定天然記念物
樹齢 推定300年以上
樹高 25m
幹周り 7.8m
愛媛県四国中央市土居町蕪崎2172
コメント:2
- RYO-JI 21-11-02 (Tue) 22:39
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四国中央市は聞いたことのある地名ですけど、何処にあるか詳細は定かではありません（汗）。
日本は広いですね。
クスノキで幹周7.8mはまぁ平凡と言えるサイズです・・・が、我々のようにそこそこ巨樹を見ている愛好家には、
今後の成長を連想しニンマリするという楽しみもある訳で（笑）。
「志々島の大楠」のような神的巨樹は別格ですが、圧倒されなくともこういうしみじみと良い巨樹を眺める時間も貴重ですね。 - to-fu 21-11-03 (Wed) 18:47
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> RYO-JIさん
四国中央市は川之江JCTのあたりなので、四国で高速に乗っていると意外と通ってると思いますよ。
明らかに遠回りさせられているので、地図を見るとゲンナリしますが…まあ徳島然り、四国ってそんな道ばかりですけど。
以前のように気軽に巨樹を回れなくなってしまい、回るとなるとどうしても大物ばかりを目指してしまいますが、
どんな大きさの巨樹であろうと現地に立てば「やっぱり巨樹はいいなあ。」としみじみ思います。
いえ、あれほどのことがあったから尚更なのかもしれませんね。
良くも悪くも我々に大きな影響を及ぼしたコロナですが、どうせなら前向きな教訓を得て今後の人生を過ごしたいものです。
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