Z fc + VILTROX 23mm F1.4はX100Vの夢を見るか?

Panasonic LUMIX DMC-GX8 / Panasonic LEICA DG MACRO-ELMARIT 45mm F2.8 ASPH.

いえ、先日退屈だったもので昨年撮った写真の整理をしていたんです。改めて見返してみると新品で購入して僅か1,000ショットで売却したFUJIFILM X100Vってそんなに悪いカメラじゃなかったなと。そう思ったわけです。そもそも私の場合、大前提としてコンデジは旅先くらいでしか使いません。フルサイズコンデジのRX1やライカQも優秀なカメラですが、やはりフルサイズ機自体が旅行用カメラとして万能とは言い難くて、浅すぎる被写界深度が却って仇になることも多いんですね。かけうどんを撮りたいのに上に盛った青ネギにしかピントが来ねえぞ!みたいな。まあうどんなんてスマホで撮れよって話なんですが、スマホを写真機として認められない哀れな旧人類の話なのでスルーしてやって下さい。

で、何をトチ狂ったかまたX100Vが欲しくてたまらない病が発症したところで、ピッコーン!(死語)と閃いてしまったのです。コンデジとしては特大サイズのX100Vを買うくらいならZ fcに35mm相当の単焦点レンズを着ければ、これはもうジェネリックX100Vと呼んでもいいのではないか?と。このノーベル物理学賞間違いなしのアイデアを閃いた瞬間、己の天才ぶりに身震いしてしまいましたよ。きっと経路積分を閃いたファインマンさんも同じ気持ちだったのではあるまいか。(馬鹿じゃねえかと思われるかもしれませんが、そもそもセンサーからレンズ、大きさ、最短撮影距離にいたるまで別物なわけで、馬鹿げた妄言であることは重々承知しております。)

そこで購入したのがこのVILTROX 23mm F1.4。というかAPS-C版Zマウントの純正に35mm相当の単焦点が存在しないので、事実上選択肢はこの一つということになります。実はコンパクトで便利なニコン純正「NIKKOR Z DX 16-50mm」を着けてズームX100V化するか最後まで悩んだ(もう何言ってるかよく分からない)のですが、作例を漁れば漁るほどキットレンズ的な描写がどうしても受け入れられず。

あ、レンズカラーのブラックとシルバーは即決でブラックに決定。
一見シルバーボディのZ fcにはシルバーが似合いそうですが、ガンメタがかったZ fcにホワイト系シルバーのレンズを合わせると間違いなくチープさが強調されるはず。シルバーは罠に違いないと潔くブラックにしました。まあブラックはブラックで浮くんですけど、ツライチにならないシルバーよりはマシかなと思います。

Nikon Z fc / VILTROX 23mm F1.4 STM

ということで結局23mm、33mm、56mmとVILTROX三兄弟が揃ってしまいました。まあ3本合わせてもフルサイズ単焦点レンズ・竹モデル1本分くらいのお値段なので、これはこれでいいかなと。うん、このパキッとした描写。これが欲しかったのだ。クラシッククロームもクラシックネガもないZ fcだけど、X100V代理としては悪くない選択だったと思い込みたい。

4件のコメント

  1. FUJIFILM X100シリーズは度々to-fuさんの心を刺激してきますね(笑)。
    コンデジとしては確かに大柄でコンパクトの定義を無視しているような存在ですけど、
    それでも尚、使ったものしかわからない魅力があるカメラんでしょうねぇ。
    一方でノーベル物理学賞間違いなしのアイデア・・・笑わせて、いや、大いに納得しました(笑)。
    こういうカメラやレンズの組合せを考える時間すら楽しいですからね。

  2. > RYO-JIさん
    X100シリーズを6台も買ったFUJIFILMの養分は日本中探してもそう見つからないのではないかと思います 笑
    PCのモニターで見るとそこまでですが、撮った写真をプリントすると本当にいい感じなんですよ。
    プリントの仕上がりからは銀塩フィルムメーカーとしての意地や矜持のようなものが伝わってきます。

    しかしフジのカメラって経験上どうも信頼性に欠けるんですよねえ。
    この辺はニッチなメーカーなので仕方ないといえば仕方ないのかもしれませんけど…

  3. 6回買ったんですか?! いや、カウントしてませんでしたが、そこまでとは。笑
    手元にないながら「私の思い出のカメラ」の特集ページを組むに十分な存在感ですね。スゴイ。
    デカすぎるコンパクト(矛盾)と、小型一眼システム……やっぱりここは相容れないというか、食い合い続けますね。
    確かに、ボディが小柄でもフルサイズの「本気っぽさ」がなんか疲れる時もありますし、コンパクト機っていいんだよねと思ってしまう時もあります。
    で、結果としては倍くらい荷物が増えてしまうんですけどね。
    ジェネリックX100V……オキャクサン、ソレ別物デスヨ! と突っ込みつつ、使ってみた感想として「これはこれでいい」なら、実践主義的成功を認めるしかありません。
    脱帽です。(?)

  4. > 狛さん
    100Sが2台、100Fが3台、100Vが1台ですねえ…
    デジタルで思い出のカメラを挙げるなら、たしかに真っ先にX100シリーズが思い浮かびます。
    悪い思い出も色々ありますけど 笑

    フルサイズはどうしても写真が大袈裟になりますよね。写真を撮るために出かけるぞ!になっちゃう。
    軽快なサイズでそれなりに高画質で写真を撮りたい気持ちもまあまあ満たされる。そんなカメラも手元に置いておきたいものです。

    ジェネリックX100Vは撮れば撮るほどX100Vとの違いを痛感させられて、何とも言えない気持ちになります 笑

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