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【再訪】高知県長岡郡大豊町 桃原の牡丹杉


SONY α7RIII / SIGMA 24-70mm F2.8 DG DN | Art

昨年末から公私ともにばたついていたためまとまった時間が取りにくい状況が続いておりましたが、そろそろ手の届く範囲から巨樹めぐりを再開しようと思います。恐らく今年も新規の巨樹ではなく、再訪がメインになるかと思われますが。ひとまずリハビリがてら昨年訪問したきり放置していた写真をまとめることから始めようかと。未掲載巨樹の写真が随分と溜まってしまいました。

昨年の秋に訪れた高知県大豊町。数年前に友人の狛さん、RYO-JIさんと訪れて以来の「桃原の牡丹杉」を再訪しました。ええ、この独特のフォルムを誇る巨樹がすっかり気に入ってしまい、絶対また眺めにこようと心に決めていたのです。


既に一度紹介している巨樹なので、詳細はこちらの過去の記事を参照していただくとして…再訪から数ヶ月たった今でも思い出すのは、とにかくこの日は寒かったなあと。10月にもかかわらず真冬のような冷たい空気が漂っていて、ペラペラのマウンテンパーカー一枚の私はガクガク震えながら撮影に臨んだことを忘れることができません。

あとは前回訪問した際は狛さんが比較的まともだと思われるルートをしっかり考えてくれていたんだなあ、と。私なんかいい加減な性格なので、適当な路地からアタックしたら絶対に普通車で乗り込んではいけないような狭路に迷い込んでしまい、必死の思いで現地まで向かうことになりましたから。ミラーを畳まないと侵入できない細さ、片側はノーガードレールの斜面でしたからねえ。バックしようにもとても戻れないグネグネ道で、真面目に泣きそうになりながら進みましたよ 笑 訪問前にストリートビューなどを使って現地までのルートをシミュレートしておくことをおすすめします。


桃原の牡丹杉といえば、やはりスギの巨樹界でも唯一無二のもこもこしたこの姿。牡丹の花を連想した名を冠しているものと思われますが、私としてはどうしてもブロッコリーを連想してしまいます。桃原のブロッコリー杉…なんてセンスのないネーミングなんだ。


正面から全景を眺めるとスラッとしなやかな立ち姿にしか見えないのに、いざ近付いてみると実は結構グロテスクというこのギャップ。これもこのスギの魅力と言えるのではないでしょうか。


眺めていると背筋がゾワゾワしてくるほど。


これだけ個性的なスギなのでずっと眺めているだけでも飽きる気がしませんが、私のように写真撮影も目的に兼ねている者からするとそれこそもう興奮せずにいられないのです。どの角度からどう撮っても様になる。まあ後で見返すと似たような写真の山が築かれているわけですが、それでもここまで撮影が楽しい巨樹には早々出会えないと思いますね。


スラッと細長い女性的な姿にも見える巨樹ですが、なんと言っても幹周10m級は伊達じゃない。実際間近で見るとものすごい迫力です。きっと、こんなに荒々しいスギだったのか!と驚かされるはず。ええ。私も驚きましたとも。


本当に見る角度、距離によって印象がコロコロ変わる。


冒頭の全景と見比べると同じ巨樹だとは到底信じられません。


こうして持ち帰った写真を見返しているだけでも、今すぐ高知県へ向けて車をかっ飛ばしたくなってくるから困る。次はどんなアプローチをしよう。そんなことを考えているだけでもワクワクが止まりません。次回はズームレンズではなく単焦点レンズでじっくり向かい合ってみたいですね。


とにかくアクセスに難のある巨樹ですが、そこもまた魅力なのだと思うのです。この巨樹に限った話ではありませんけど、高知県奥地の巨樹は一度訪れたら周辺の風景含めて一生忘れられない思い出になるはずです。あのとんでもない風景よ。


すぐ近くには国の特別天然記念物「杉の大杉」も擁する巨樹王国・大豊町。もちろん杉の大杉も絶対に訪れるべき巨樹ですが、どちらの巨樹が好きかと言われると個人的にはこちらの「桃原の牡丹杉」の方が強く印象に残っていたりします。あちらは存在感がとんでもなさすぎて目の前に立つと途方に暮れてしまうんですよね…生きているうちに納得のいく写真が撮れたら、とは思っていますが。

何にせよ、杉の大杉を訪れるならこちらも絶対に外せない一本です。皆様にも是非あの興奮を味わっていただきたい。

コメント:2

れもん 22-02-26 (Sat) 23:19

本当に杉とは思えないユニークな姿ですね~
盆栽のようなその姿ゆえ、遠目の写真は一見それ程大きくなさそうに見えたりもしますが、
人物対比でその大きさに驚かされました。
全景と近景のギャップもまたすごいです。
間近でその迫力を感じてみたいとつくづく思いました。

to-fu 22-02-27 (Sun) 16:20

> れもんさん
本当に松の盆栽のような姿ですよね。これが自然のままに出来上がった姿だとは信じられません。
私もいざ訪れるまではもっとヒョロっとした杉だろうと思っていたんですよ。
実物にはそんなイメージを粉々に砕いてしまうくらいの迫力があって感動してしまいました。
果たして生きているうちに近くを通ることがあるのだろうか…という立地ですが、
もし近くを通られることがあれば是非とも立ち寄っていただきたい巨杉です!

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