- 2022-04-13 (Wed) 13:59
- Panasonic LEICA DG MACRO-ELMARIT 45mm F2.8 ASPH. | SIGMA 56mm F1.4 DC DN | Contemporary | カメラの話
Panasonic LUMIX DMC-GX8 / Panasonic LEICA DG MACRO-ELMARIT 45mm F2.8 ASPH.
フジXマウントのレンズがもう一本欲しいと思っていたタイミングでシグマがXマウントにも参入するとのアナウンスが。時は来た！ということで発売日当日、試しに一本買ってみたのでした。56mm F1.4。フルサイズ換算で約85mmの中望遠レンズということになります。
で、買ったはいいけど何だこの箱。大阪の八百富写真機店から購入したんですが、100-400mmの望遠ズームでも入ってるんじゃないかって箱で届きましてね…さらに段ボール箱を開梱してもやっぱりバズーカ砲みたいな外箱が見えるではありませんか。一度間違ってEマウント版とLマウント版のマウント違いでシグマレンズを購入したことのあるワタクシだけに、「やべえ、やっちまった。これ通称”ライトバズーカ” 100-400mmじゃねえか…」なんて絶望してしまいましたよ。
結論から申し上げるとXマウントレンズ発売記念ということでオマケのレンズポーチが付属していただけ、というオチなんですけど。真剣に冷や汗出ましたよ。とりあえずこのオマケが結構優れものでしてね。56mm F1.4クラスの単焦点レンズが3本収納できる代物で、撮影旅用として車にポイっと放り込んでおけるレンズポーチを探していた私にとって渡りに船でございました。大切に使わせていただきます。
以下、レンズの雑感など。
質感は…まあ4万円相当の普通のレンズ、ではないでしょうか。絞りリングは無いし外装もプラスチッキーだけどそれなりに上手く処理はしてある。ただし決して高級感はない、みたいな。同社のArtラインよりはむしろ最近のタムロンレンズのデザイン哲学に近い気がします。
ただし、この価格帯のレンズまでメイドインジャパン、会津の自社工場で生産しているというだけで私にとっては充分なバリューがあります。ベトナムとかチャイナじゃないんですよ。もうこれだけで応援したくなってしまいます。何が悲しくてこの衰退国家日本に暮らしながら、欧州だのアジアの新興国だのにゼニを落とさなきゃならんのか。メイドインジャパン＝高品質なんて幻想をこれっぽっちも信じてはいませんが、どうせ誰かの飯のタネになるなら謎の外国人工員よりも同じ国に暮らす日本人工員の血肉になってくれた方が嬉しいに決まっています。若い頃は何も気にせず舶来品をホイホイ買ってきましたが、おっさんになってモノの考え方も少々変わってきたような気がします。
FUJIFILM X-Pro3 / SIGMA 56mm F1.4 DC DN | Contemporary
試し撮りを。F2.0。まだ近所散歩で20～30枚程度しか撮っていませんが、ぶっちゃけ「まあこんなものだろう。」という感じです。良くもないが悪くもない。シグマのContemporaryラインは今まで数本買ってきましたけど、どのレンズも全部同じ感想。まあ今回それを覚悟した上での購入なので問題ありません。純正56mm F1.2のお値段が約3倍だと考えると選択肢の一つとしては大いにアリかなと。ちなみに純正のライバルには約5万円のXF 50mm F2もありますが、F2シリーズは23mm、35mmと使ってみたもののシグマ Contemporaryラインをを遥かに上回る凡庸な描写だったため私の選択肢には入りません。
F5.6。なかなかシャープな写りをします。私の場合あまりシャープすぎる写りが好きではないこともあって常に明瞭度を-2しているため、デフォルト設定で撮影されている方はよりシャープな画質が得られるのではないかと思います。
しかし桜シーズンが終わったかと思えば間髪入れずに新緑ラッシュですよ。期待しかないな。
F2.8。最近主流の円型絞り。F1.4といってもAPS-Cレンズなので、フルサイズ換算するとボケ量は85mm F2相当くらいになるのでしょうか。まあ私なんか小型センサー機は機材のサイズを圧縮できることが最大のメリットであって、ボケ量とか解像力を求めるなら最初からフルサイズなり中判を選べばいいじゃねえか…と考えているタイプなので全く問題ありません。小型で明るいレンズというだけで良いモノです。APS-Cやμ4/3でフルサイズに負けないボケだの解像力だの謳う流派も散見しますが、全くもって取るに足らない存在です。せっかくの小型軽量という唯一無二にして最大のメリットを放り捨てて大型センサーと同じ土俵で張り合うとか、一体何考えてるんだろう。
ちなみにこの写真ではアレですが、逆光には結構弱い印象です。街灯なんか写し込むと画面のそこらにピョンピョンと緑色のゴーストが目立ちました。硬めの写り、逆光耐性のイマイチさを考えると、ポートレートよりも街中スナップや風景撮影なんかに向いているレンズなのかもしれません。家族の記念撮影用にもいいかなーと期待して購入したんですが、どうもPENTAX FA 77mmリミテッドの牙城を崩すことは難しそうです。
本音を言うと桜シーズン突入前に手元に届いてほしかったなと。しばらく使う予定がないぞ…
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