晩夏の瀬戸内旅 2024

FUJIFILM X100VI

昔から街ぶらスナップが大好きだ。
写真を撮るならやはり車でも自転車でもなく徒歩にかぎる。

財布とX100VIだけ持って街をぶらぶら歩いていると、大昔の東京時代を思い出す。
その昔渋谷の桜ヶ丘に勤めていて、昼休憩のランチにも小さなフィルムカメラを持ち出してビルやハトをパシャパシャ撮り歩いていた。
あの頃のネガはどこに仕舞ってあるのだろう。たぶんクローゼットの段ボール箱のどこかにあるはず。
きっともうカビだらけでプリントできないだろうな。

私の我流のフィルム現像は定着以降の処理が大雑把で、大阪のPBさんに「それたぶん長期保存したら腐りますよ」なんて言われたっけ。
少し前までもう少し真面目に現像の基礎を学んでおくべきだったと後悔したりもしていたのだけど、今はこれでよかったのだと思う。
たぶんもう私があの山になったネガをプリントすることはないし、私がこの世を去ればそのまま黙って処分されるだろう。
撮って現像してプリントして。その工程だけで十分楽しかった。もうそれだけでいい。

遺族に迷惑をかける前に自分で処分しておけよと言われたら仰るとおり。
中平みたいに海岸で焼きますかね。そんなかっこいいネガでもないのが残念だ。

2件のコメント

  1. ネガは私もまだ保存してあります。
    じゃあ保存してその後どうするの?と聞かれたら返事に窮する訳ですが(笑)。
    このまま自分で処分するのは女々しくも忍びないので、デジタルデータに変換しようとは思うのですが、
    その作業が死ぬほど面倒臭いのでずっと手付かずです。
    今思えば自粛期間中にすべきでしたねぇ。

  2. > RYO-JIさん
    捨てるに捨てられないんですよね…
    一応ほとんどベタ焼きは取ってあるので、思い出として見返すならベタがあればネガは要らないかなとも思いつつ。
    大量にあるので湿度管理など不可能に近く、このまま置いておいてもカビの温床になるのは分かってるんですが。
    デジタルデータも物理的なフィルムも本当に長期保存しようと思うとなかなか難しいです。

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