Diary

FUJIFILM GFX50S II / FUJIFILM GF 110mm F2 R LM WR

このところ連日深夜まで作業しているので新緑と青空の鮮やかさが目に沁みすぎる。
手持ちの案件が片付いたら野間の大ケヤキを眺めに行きたい。

今日は早起きしてパンとコーヒーを用意し、いつもの山道広場で決闘写真論を読み返していた。
久々に読む中平節の効いたテキストに自然とニヤニヤしてしまうが、それ以上に篠山紀信の写真が良い。

篠山紀信は毒にも薬にもならないタレントのポートレート写真の印象が強いせいで過小評価されがちだけど実際のところ素晴らしい写真家だと思う。
旅先では全身を目ん玉にして無心で写真を撮りまくると語る紀信は、中平の言う「事物を事物として」を自然なこととしてとっくに実践していた。
商業的な成功云々を抜きにしても写真家としての格はこの時点で紀信の方がずっと上であるように感じる。
とはいえ私は、自身の理論と写真との乖離に苦悩する姿が垣間見える、弱弱しくてポエティックな初期中平の写真が好きなんだなあ。

四国の記憶

FUJIFILM GFX50S II / FUJIFILM GF 32-64mm F4 R LM WR

晴天、そして暖かい。
今が一年で最も過ごしやすい時期ではないだろうか。

そろそろ京北の奥地では遅咲きの桜が満開を迎える頃。
しかし同時にケヤキやクスノキの新芽も目立ち始め、こうなるともう桜のことなんてどうでもよくなってしまうのです。
この数日は近場の山道を歩いては美しい新緑ばかりを追いかけている。
新緑の森の中を歩くと視力がぐんぐん回復していくような感覚があって素敵。

話は変わりまして。来週PENTAXから発表される新製品はK-3 III monochromeの可能性が高そうですね。
マジか…本当に作るのか。流石に受注生産だろうとは思いますが。え?私ですか?もちろんパスです。要りません。
というかLEICA M MONOCHROMもGFX50S II購入時に下取りに出してしまったので。

一年間使ってみた感想として、フィルムで自家現像、暗室プリントしていた者としてはデジタルのモノクロはフェイク臭くてダメでした。
あ、ちなみに流石おライカ様だけあって買値が丸々戻ってきました。一年間無料でレンタルできたと思えば大いにアリかなと。
モノクロ専用センサーなるものを実際に試してみたかったので買ったこと自体に後悔は一切ありません。

ただPENTAXがモノクロ専用機か…
工房的価値だか知りませんが、営利企業ならまず利益を追求してほしい。工房云々はその利益の中でやることだろう?と思うのは私だけなのか。
赤字を叩き出しておきながら工房がどうしたフィルム文化がどうしたと言われても、意識高い系大学生の戯言のようにしか聞こえないワタクシ。
要するにまずはK-1 markIIIを何卒。と、そういうことです。

FUJIFILM GF 110mm F2 R LM WRを購入

RICOH GR IIIx

GFマウントの中望遠枠として110mm F2を購入しました。
最後の最後までGF 100-200mm F5.6と非常に悩んだのですが、これは恐らくどちらを買っても結局もう片方も試してみたくて仕方なくなるパターンだなと。
それなら先に高額な方を買っておいた方が後が楽だろう、決め手はそれだけです。

利便性の100-200mmと画質特化の110mm?
ズームはF値の暗さがネックですがGFX50SIIには強力なIBISが搭載されていますから、はっきり言って大きなデメリットにならないと思います。
どちらを買っても後悔しないし、どう足掻いてもいずれもう一方が欲しくなるのではないかなあ。

以下、適当にフィルムシミュレーションをいじくりながら試し撮りした写真など。続きを読む →

志々島の大クス 2023

FUJIFILM GFX50S II / FUJIFILM GF 32-64mm F4 R LM WR

年が明けて以降、再び動き出すため開戦の狼煙を上げようと考えておりましたが、目的地はここしか思い浮かびませんでした。
香川県三豊市の離島、志々島にそびえる「志々島の大クス」。

初めて訪れたのはもう3、4年前になるか。
一目見て完全に惚れこんでしまい、ここに来るのは既に10回目くらいになるかもしれません。
大クスだけじゃない。私は志々島の全てが大好きだ。続きを読む →

FUJIFILM XF 10-24mm F4 R OISを購入

RICOH GR IIIx “Negative Film”

脱SONYフルサイズ計画進行中なのです。
基本的にはEマウントレンズをGFマウントレンズにリプレイスするつもりですが、あまり使わない超広角枠はXFマウントでもよくないか?と思い購入。

昔X-Pro2とX-T20を使用していた時代に所有していたレンズですから特に新鮮味はありません。
あ、ちなみに防塵防滴化された新型の方ではなく旧型の方です。
光学系もAF性能もそのままキャリーオーバーのようなので、定価を考えたらほとんど捨て値で売られている旧型で十分かなと。

RICOH GR IIIx “Positive Film”

35mm換算15-36mmとなるズームレンズで非常に扱いやすい。この手のレンズは望遠側が35mmまで使えるか否かで使い勝手が大きく変わると思うのです。
私がEマウントで所有する17-28mmは普段使いには非常に不便で、これが17-35mmだったら着けっぱなしでもいいくらいなのに…と常々感じていました。
個人的には20mmより広角側で撮られた写真はパースが付きすぎて嫌いなこともあり、換算20-40mmくらいのレンズがあれば理想的なのですが。
(悲しいことにこれがEマウントにあるんだなあ…タムロン20-40mm F2.8というまさに私のために作られたようなレンズが。)

久々に触ってみた感想。
ええ、正直に書きますよ?描写に関しては解像感がかなり微妙だなと。悪くはない。でも決して良くもない、みたいな?
もっと解像するレンズだった記憶があるのですが。2,000万画素級のX-Pro2と違い、4,000万画素機となったX-H2では色々と粗が目立つのかもしれません。
特に褒めるところが見当たらない、だからといって叩きどころもないという虚無のようなレンズ。言い過ぎでしょうか。

いやいや、諦めるのはまだ早い。撮れば撮るほど良さが分かってくるスルメのようなレンズかもしれない。
現時点では「これはGF 20-35mmの供給が安定してきたら買い増し、あるいは買い替えほぼ確定だな…」というのが私のアンサー。