四国の記憶

LEICA M10 / Leitz Elmarit 135mm F2.8

宮ノ下港から志々島へ。
たった15~20分程度の船旅だけど、船に乗るという非日常的が味わえるだけで毎回テンションが上がるのです。
まあ何時間も似たような写真を撮っていても飽きてしまうので自分にはこれくらの時間がちょうどいいのかもしれない。

目の前に広がる大パノラマ!な風景では、その一部を切り取って強調するのに活躍する中望遠レンズ。
そこまでの大場所でない場合はどうしても窮屈さばかりが気になって何を撮るにも苦労した。
この数日間だけで何度90mm単焦点を持って来るべきだった…と後悔したことか。

しかし時間を置いて写真を見てみると自分が何かを感じたモノやコトの断片を集めて帰ってきたようにも思えて、これがなかなか悪くない。
別に旅先で見たもの感じたものを全てを持ち帰る必要なんてないわけで。

たまに「ここでムービーを撮れば波の音や小鳥のさえずりまで持ち帰れるぞ」と思うこともあるけれど、それこそ無粋の極みではないか。
写真が旅先の記憶を呼び起こすトリガーになれば、私はそれで十分だ。
恋しくなったらまた旅に出ればいい。

四国の記憶

LEICA M10 / Leitz Summarit 50mm F1.5 “山崎ズマリット”

朝の散歩。前日歩きすぎて膝に致命的なダメージを受けていたのでロキソニンテープを貼る。
この数年膝の状態があまりよろしくないため、ロキソニンテープが旅の必須アイテムになってしまった。

若かりし頃の旅先ではかばんの中にいつも大量のフィルムパトローネが転がっていた。
いよいよ不惑を迎えた今、かばんの中からフィルムが姿を消して代わりに「しっぷ」が鎮座している。
なんという諸行無常。

早朝の写真散歩は何を撮影しても楽しい。
こんなもん撮ってどうするんだ?なんて考えない。楽しければいい。

7時過ぎまで散歩して朝うどんに向かういつものパターン。
かけ小と鶏天。京都はとにかくうどんが美味しくないので香川に来ると毎食うどんでもいいくらい。
うどんと地魚のお刺身だけで一年は軽く過ごせる。(糖尿病不可避)

四国の記憶

FUJIFILM GFX50S II / FUJIFILM GF 32-64mm F4 R LM WR

朝景GFX。
目覚めた瞬間カメラを鷲掴みにして外に飛び出る。
目の前が海!という贅沢よ。

本当は山の稜線と飛行機雲だけ切り取りたかったの図。
望遠系のGFレンズが欲しくて110mm F2と100-200mm F5.6どちらにするかで悩み続けている。
自分の用途(ほぼ風景のみ)なら確実に100-200mmだけどフルサイズ換算80-160mmは色々不満が出そうなんだなあ。
それなら不便さを割り切って換算約90mmの110mm単焦点でもいいのかなと。

朝焼け撮影に満足したら簡単に身支度して防波堤コーヒー。
徐々に明るくなっていく空を眺めながらのコーヒータイムは至高。

ああ、四国行きたいなあ。流石に桜を撮るのも飽きたし新緑を撮るなら別に京都でなくていい。
今年は訪問したきり全く記事にまとめていない愛知県の岡崎・蒲郡エリアの巨樹を再訪して写真を更新した上で記事に…と思っているので、そちらでも可。

四国の記憶

FUJIFILM GFX50S II / FUJIFILM GF 32-64mm F4 R LM WR

夕景GFX。
防波堤に腰掛けて地酒 金陵と地魚のお刺身。
その他、酒のアテにと135mmを着けたLEICA M10とGFXも用意しておりました。
風景を眺めながら適当にパシャパシャ撮っているだけでお酒が美味い。

今回35-70mmに加えて新たに購入した32-64mmを引っ提げて初めての旅となりましたが、非常に満足度の高い買い物だったと実感しました。
描写や画角の違い以前の話で、32-64mmは沈胴式でないという点が非常に大きい。沈胴式レンズは撮影のテンポが悪くなるのです。
美しいと感じた瞬間にカメラをパッと手に取ってササッと撮影できることの有難さはプライスレス。

近所だったら本とカメラを持って毎日通っていると思う。
2時間くらいぶらぶら歩いて日が落ちたら帰って夕飯、みたいな。
手持ちの案件が落ち着いたらまたここでのんびり景色を眺めたい。
あの憎たらしい蚊が出始める前に。

徳島県美馬市 脇町春日神社のクスノキ

FUJIFILM GFX50S II / FUJIFILM GF 32-64mm F4 R LM WR

阿波市から美馬市へ。
穴吹橋の少し手前、県道12号線(川北街道)を進んでいるとやけに目立つ巨木が視界に飛び込んできました。
ええ、徳島県ではよくあることです。「またお前か…」と苦笑いしてしまう。樹種はもちろんクスノキ。

こちらは今回完全にノーマークのクス。しかし見つけてしまった以上は立ち止まらざるを得ません。
早速脇道に入って駐車スペースを見つけ、そのクスノキへと歩を進めるのでした。続きを読む →