旅の断片

FUJIFILM X half

ついに夏が終わった。らしい。
日中の空気が変わり、今週半ば以降になると朝晩はもう半袖で出歩くと風邪をひいてしまいそうな気温だ。
こうなると俄然旅欲が高まってくる。たくさん動いて短い秋を満喫しておきたい。

今回の旅機材たち。これらをリュックに詰め込んで、リュックのサイドポケットにX harfを。
もっと身軽に来られたらとも思うのだけど、レンズを取っ替え引っ替えすること自体が楽しいのだから仕方ない。
便利ズームで片っ端から撮り散らかすのも楽しかったが、やはり私は単焦点レンズでじっくり宝探しする方が性に合っている。

久々に石川県の五十谷の大スギ、南下して勝山の岩屋の大杉を見に行きたいのだけど昨今のニュースを見ているとクマさんが…
各地で頻発する不意打ちからの顔面半壊事故の詳細を聞くと流石にビビらざるを得ないのだった。
死角から突然の一撃で耳も鼻ももげて失明とか。うん、即死できた方が遥かにマシに思えてしまう。
ドングリ豊作の年がやって来るまでこのまま瀬戸内エリア継続が賢明か。

Diary

FUJIFILM X-E5 / VILTROX AF 75mm F1.2 Pro XF

昨晩はヤメ前職の集まりに招集されて川端二条まで。
正午を過ぎたらおうちから出たくない私からすると、夜間外出というだけで苦痛すぎるのだった。

そんなことより来週からようやく秋の気候に切り変わる模様。
近場の宿をチェックしているのだけど奈良も福井も高いなあ。流石は行楽シーズン。

旅の断片

FUJIFILM X-E5 / Voigtlander COLOR-SKOPAR 18mm F2.8 Aspherical

楠ノ倉展望台より。
かつて志々島の大クス周辺に存在した楠ノ倉集落は大規模な土砂崩れによって崩壊してしまった。
大クスが根本から両腕を広げたような不思議な姿をしているのは、本来の根本から数メートルが土砂に埋もれているためだ。
今でも大クスの周辺を掘り返すと屋根瓦や家屋の残骸などが見つかるらしい。諸行無常なり。

海を眺めながら適当にこしらえた昼食をいただく。
朝6時台のスーパーは鮮魚コーナーが機能しておらず、今回は解凍物の秋鮭とアカウオしか見当たらなかったため肉祭り。
香川の讃岐牛なる牛さんを買ってみたところ結構美味しかった。地魚がだめなら地牛で行くぞ。

なお東京時代の同僚(和牛マニア)曰く、日本一美味い和牛は佐賀牛だったそうだ。
有給を取りまくっては日本中飛び回ってひたすら和牛を食い漁る男が言うのだから間違いなく美味しいのだろう。
そんなわけで私は佐賀県、そして佐賀牛に謎の憧れがある。死ぬまでに一度は食べてみたい。

定期船を見送る。自分だけは帰らなくてもいいのだと、なんとなく優越感に浸ってしまう瞬間。
島に宿泊して大クスを眺めに行くなら、ここから次の定期船がやって来るまでの独り占めできる時間帯がいい。
我慢できず朝のうちに行ってばかりなのだけど。とはいえ午後にもう一度行ってしまえば何の問題もないのだよ。

旅の断片 志々島の大クス

FUJIFILM X-E5 / Voigtlander COLOR-SKOPAR 18mm F2.8 Aspherical

巨樹サイトを徘徊していて気付いたのだが、もう何年も密かに愛読していた「巨樹、巨木巡礼」さんが年内に閉じてしまうのか。
更新が途絶えて既に8年以上経過しているとは思えないくらい写真のクオリティも高く、読んでいて楽しいサイトだった。

流石に古い記事も多いので今とは随分周辺環境、巨樹の状態が変わってしまっている個体も少なくないのだけれど、古い情報など無価値!などということは全くなくて、ああ当時はこんな姿だったのか…と想いを馳せるだけで充実した時間が過ごせた。goo blog終了に伴う閉鎖なのでどうしようもないことではあるが、何とも切なくなる。

形あるものいつかは壊れる。それは世の必然。今現在隆盛を誇るYouTubeやInstagramにだって必ずサービス終了のときがやって来るわけで、どこに上げたデータだからいつまでも安心して閲覧できるという環境などWeb上には存在しないのだろう。独自ドメインのこのサイトもある日突然私が死んで、クレジットカードの自動引き落としが停止したら勿論そこで終了だ。全てのデータが無に帰る。

私が死んだ後のことなど知ったこっちゃないという気持ちはあれど、それでもやはり切ないものは切ない。
巨樹情報を収集、管理する有志の団体でもあれば巨樹撮影データをまとめて寄贈したいくらいだ。
お前の写真なんて要らんよとお断りされてしまいそうだけど。

ということで?X-E5とColor-Skopar 18mmでも大クスを撮影してみたが巨樹向きのレンズではないなと。四隅の描写が…
EVFの解像度が低すぎてピント合わせが難しく、ほとんど適当に無限遠で撮影していたのも影響しているかも。
巨樹撮影はくそ真面目に設計されたカタブツレンズに限る。とはいえ、たまにはこんな撮影も楽しい。

旅の断片 志々島の大クス

Nikon Z f / Nikon NIKKOR Z 24-70mm F4 S

24-70mm F4に付け替えて大クスの周りをもう一周。
リサイズ画像では全く分からないけれど、四隅の画質は中華単焦点20mmより安定感がある。
中華単焦点はそもそも安定感を求めたコンセプトの製品ではないだろうし、小型軽量お散歩レンズというだけで価値があるのだが。

ただこのレンズ、デフォルトで強力な電子補正が当てられており補正ありきで描写が成立している感は否めない。
なんとなく盛大に電子補正されたデータをさらに補正しようとすると調整幅に余裕がないような気がしていて、最近のフルサイズレンズに多い電子補正ありきの設計って実際のところどうなんだろう?と感じる今日このごろ。ニコンZレンズってRAWデータに強制で補正プロファイルが当てられていて、カメラ内どころかAdobe Camera Rawでも解除できないんですよね…

日差しを浴びて透けるクスの葉が心奪われるくらいに美しい。
こういうのを撮影するなら中望遠単焦点でふわっと行きたいところ。しかし肝心の中望遠さんは部屋に置きざりなのだった。

本当はレンズを何本もずらっと並べて取っ替え引っ替えのんびり数時間撮影できたら理想的なのだけど、10月はまだ藪蚊の大群が…
それでも午前、午後と合わせたら大クスの前で3時間以上過ごしているのだから、流石はレジェンド巨樹と言えましょう。