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FUJIFILM X-T20

兵庫県丹波市氷上町 三方の大カツラ


FUJIFILM X-T20 / XF 10-24mm F4 R OIS / Film Simulation PROVIA
SONY α7II / Carl Zeiss Sonnar T* FE 35mm F2.8 ZA

さてさて。本日もちょっとだけ巨樹を巡ってきまして、ストックの数がえらいことになって来ました。どの巨樹も感動が新鮮なうちに言葉に変えてしまいたいわけですが、とりあえずまだ感想等をノートに書きつけていないこの「三方の大カツラ」から取り掛かることにします。

三方の大カツラは先の5月29日「常瀧寺の大イチョウ」の後に訪れた巨樹で、常瀧寺から車で30~40分くらいのところに位置していました。 全文を読む

兵庫県丹波市 常瀧寺(じょうりゅうじ)の大イチョウ


FUJIFILM X-T20 / XF 10-24mm F4 R OIS / Film Simulation PROVIA

丹波市青垣町の古刹、常瀧寺(じょうりゅうじ)から約1kmの山道を登ったところにそびえ立つ関西最大の大イチョウ。まず声を大にして申し上げたい。約30分の苦行に耐えるだけの価値がある!十二分にありますよ。相対した刹那、疲れなんて一瞬で吹っ飛ぶし、その興奮といったら帰り際にじっくり読もうと思っていた巨樹の案内板のことが記憶の彼方にすっ飛んだくらいですよ。(結構長々と大イチョウについて書かれていたっぽいんです…再訪して読まないとなあ。) 全文を読む

兵庫県篠山市 辻の四本杉


FUJIFILM X-T20 / XF 10-24mm F4 R OIS / Film Simulation PROVIA

京都府側から訪れると篠山市の玄関口とも言える「安田の大杉」を通り過ぎて小野新の交差点を左折してすぐ、辻の集落で待ち受けるのがこの「辻の四本杉」。


詳細な所在地がかなり分かりにくいのですが、集落最奥にある稲荷神社の境内にひっそりと立っています。集落奥地の農道入口にこの案内板が立っているので見逃さないよう注意して下さい。つまりこの案内板が立っていない農道はハズレということです。(ある程度大きな車の場合、農道を塞ぐ形でしか駐車できないかもしれません。トラブル回避のため国道沿いに駐車して歩いた方が無難かも…)


篠山市指定天然記念物。


一部空洞化して洞のようになっていますが樹勢も強く、先達の方々が公開されていた写真からイメージする事前の期待値を超える迫力でした。ただこれは、どうなんだろう。「それぞれの枝回りが4m」とありますが、4本のスギの合体樹であるような気がしてなりません。まあ実際対面した感想として立派な4本の幹が天を衝かんとする様には文句の付けようもなく、まあ細かいことはいいじゃないかと納得してしまうわけですが。


うん。本当に清々しい立ち姿。晴天の日中でありながら夕方のように薄暗い境内です。そこでこの巨樹に光が差す光景には、何やら神聖な空気を感じました。


4本の幹は太さも高さも大差なく、仲睦まじく見えながらも互いを刺激し高め合っているという最良の人間関係の見本のように見えるのでした。いや本当にそう在りたいものです。


集落の奥に位置するだけあって本当に静かな神社でした。
手水として利用されている小さな沢から聞こえる水の音も心地良い。
ここはまた寄るだろうなあ。


さて、今更ではありますが立ち入るにあたって最大の難関がコレ。
入口のゲートに電撃トラップが仕掛けられています。何とゲートを開けると太ももの高さくらいまでに3本の高電圧ワイヤーが。攻略方法は…各自の判断でお願い致します。知恵と勇気を振り絞って乗り越えて下さい…ということで。

辻の四本杉
篠山市指定天然記念物
樹齢 推定700~800年
樹高 各約30m
幹回り 約9m

福井県敦賀市 西福寺のスダジイ


FUJIFILM X-T20 / XF 10-24mm F4 R OIS / Film Simulation PROVIA

RYO-JIさん、狛さんと何故か敦賀で集合。3人でヨーロッパ軒本店にてソースかつ丼を食し、食後の散歩がてら徒歩で行けそうな範囲にあるという理由から、「気比の松原」の砂浜を経由してこの「西福寺のスダジイ」を目指しました。いやまあ何と言いますか、ぶっちゃけ歩くような距離じゃなかったですよね 笑


1枚目のものと2枚目のものは別株で共に敦賀市の天然記念物指定、やや大きく見える1枚目のものは加えて新・日本名木百選にも指定されています。


サイズで見ると巨樹としては少し物足りないと言いますか、正直なところ迫力・インパクトで魅せるタイプの個体ではないように思います。


しかし間近でじっくり見ると流石の貫禄。どうやったらこんなにウネウネ育つんだろう…と思わずにいられない不思議な形状をしているのです。枝がペタペタと幹に癒着していくのでしょうか。薄暗い森の中で出会うとちょっとドキッとしそうな風貌ですねえ。


葉は春にして既に秋を思わせるほど色味が淡く、今にも落葉してしまいそうに見えます。幹に着生した葉っぱやコケの方が余程青々として健康そうに見えるほど。しかし椎の葉とは元々そういうものなのだそうです。


幹だけ見るとなかなか苦労していそうな老木…といった印象でしたが、なるほど少し離れてみると樹勢はまだまだ強そう。地元の方に大切に扱われているであろうことは伺えたので、今後も健康な姿を保ってもらいたいものです。

西福寺のスダジイ(御影堂に向かって左側のものを記載)
敦賀市指定天然記念物、新・日本名木百選
樹齢 約600年
樹高 8m
幹回り 7.75m

福井県小浜市 加茂神社の大スギ


FUJIFILM X-T20 / XF 10-24mm F4 R OIS / Film Simulation PROVIA
FUJIFILM X-Pro2 / XF 35mm F1.4 R / Film Simulation PROVIA


5月10日の巨樹巡りシリーズ。若狭町から小浜市に入り、新平野駅脇の高架から線路を越えて加茂神社へと向かいます。加茂神社は田園風景が延々と続く、のどかな集落の奥にありました。


太平洋側の直線的に伸びるオモテスギではなく、日本海側に多く見られるウラスギだと思われます。公式には幹周6mということですが、ご覧のとおり高さ3mを超えたあたりから幹がぶわっと膨らんでいるため数値よりずっと巨大に見え、遥かに迫力を感じます。


健康そうな枝っぷり。幹を見ても痛みは感じず、まだまだ若い。これからもグングン成長することが想像できます。


あんなにスリムな根元で支え切れるのだろうか…と心配になってしまいますが、ウラスギとはそういうものなのでしょう。自分は太平洋側で育ったからかウラスギという存在があまり身近なものではなく、スギがこんな形状をしているというだけでも驚きだったりします。(流石に少しずつ慣れてきましたが。)


本当に立派なスギだ。小浜には他にも「若狭姫神社の千年スギ」という立派なスギがありまして、単純な大きさや迫力で言えばそちらに軍配が上がるのですが、あちらは根元を見たり直接触れたりすることが出来ない点がちょっと物足りないのです。

あちらの千年スギは神様のように崇高で遠い存在に感じるのに対して、こちらはもっと親しみやすい集落代表の爺さまのようなイメージ。やっぱり間近に寄り、触れられるというだけで総合点を結構底上げしてくれるような気がします。個人的には千年スギよりもこっちの方がゆっくり見ていられるし、見ていたいかなあ。


手入れが行き届いていて気持ちの良い神社でした。
ちょっと腰を下ろして空を眺めていたら1時間も経ってるじゃないか。みたいな空間。また来たい。


この大スギの他にも鳥居から少し南に歩いたところにあるムクノキ、隣のゲートボール場の隅にあるムクノキもなかなか立派なものです。お越しの際は併せてどうぞ。

鳥居南のムクノキはこの石碑に書かれているように天然記念物指定された立派なムクですが、残念ながら根元から大きく朽ちてしまい樹勢が衰えています。かつてムクノキとしては愛媛県新居浜市のものに次ぐナンバー2の大きさだったそうですが、現在の姿は正直なところ魂の抜け殻のように感じました。

加茂神社の大スギ
小浜市指定天然記念物
樹齢 約500年
樹高 約25m
幹回り 約6m

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