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2021-10

香川の記憶


LEICA M10 / LEICA APO-SUMMICRON-M 90mm F2 ASPH.

大楠を堪能した後はいつも楠の倉展望台から瀬戸内海を眺める。今年ほど海に救われた一年は初めてだなと、しみじみそんなことを考えていた。あとは28mm、50mm、90mm単焦点を持って来たら何だって撮れるなとか。Mマウントレンズはコンパクトで良い。EマウントやKマウントだとこうはいかない。まあ、一眼機ならズームレンズ一本で済むといえば済むわけですが。レンズ交換という浪漫を楽しめ。


LEICA M10 / Canon 50mm F1.8 II

今回「使える!」と思ったのが、このセルフ清掃したCanonスクリューマウントの骨董レンズ。絞ればこのようにまともに写り、開放だとなんとなく雰囲気ありそうにも写る。新しいもの=良いものではないんだなあ。

そういえば折りたたみ自転車を買い替えました。結局DAHONのHitという安いのを。本当は国産ブリヂストンが欲しかったんですけど、最短納期が11月末(それも無理っぽい)ということだったので。Hitにしてもコロナに打ち勝つため自社製パーツを多用した特別なモデルを!なんて謳ってますが、要は世界的なパンデミックにより自転車の心臓部たるシマノ製パーツの製造が全く追いついていないのです。今年はもう目の前にあるモノにそのまま乗って帰るしかなさそうだなと、そんな感じで目の前にあったHitを購入。スポーツサイクルというよりはシティサイクル寄りの乗り心地ですが、最近はカメラを持ってのんびり運転することが多いので、むしろ今の私にベストな選択だったかもしれません。

志々島の大楠伝説 ~瀬戸内海志々島の話より抜粋~


SONY α7RIII / SIGMA 24-70mm F2.8 DG DN | Art

先の四国旅では当然「志々島の大楠」を再訪しました。既に巨樹カテゴリーの記事としては紹介しましたが、今回志々島在住の方に『瀬戸内海志々島の話 上田勝見・阿部日吉 著』という貴重な書籍を見せていただく機会がありまして。恐らく現在では国会図書館以外で閲覧することが難しい書籍だと思われる(ひょっとすると詫間町の図書館なら蔵書しているかもしれません)ため、その中の一部、志々島の大楠伝説をこちらに引用させていただきます。

権利者の方に無許可で掲載するのもどうかと思いますが、現地の解説板にも記載のない伝説がこのまま歴史の波に飲まれて消えていくのはあまりに忍びない…と考えてのことです。もし権利者の方から直接けしからんとお叱りの連絡があった場合はただちに取り下げますので、お知らせくださいませ。

なお、明らかに誤字、誤記だろうと思われる箇所以外は原文のまま手打ちで打ち込みました。そんな結構大変だったぜ…というアピールを挟みつつ。読みづらい箇所があるかもしれませんが、1984年に発行された書籍ということで、どうかご容赦下さい。 全文を読む

香川の記憶


LEICA M10 / Voigtlander APO-LANTHAR 50mm F2 Aspherical VM

宮ノ下港から志々島へ約20分の船旅。流れゆく景色を眺めていると、世俗的なものからどんどん遠ざかっていくのを実感する。ほんの15分前まで駐車場で仕事のメールを返信していたというのに、今はもう「3日間くらい待たせておけばよろし。」の心持ちに。


もちろん真っ先に「志々島の大楠」を目指すのだけど、何度同じ道を歩いてもここで立ち止まって景色に見惚れてしまう。吹き抜ける風が実に心地良い。さあ、ここまで来たらクスノキまであと少しだ。

香川の記憶


LEICA M10 / Voigtlander APO-LANTHAR 50mm F2 Aspherical VM

似たような写真を山ほど量産してきたので、少しずつ小出しにしていこうかなと。

結局いつも旅の始まりはここになってしまう。夜明けを眺めて、海岸線に沿って1時間くらい散歩して。来る度に、この辺りで暮らしたいなあと思う。気候だけでなく時間の流れも穏やかなのがよい。慌ただしい暮らしは人の心から大切なものを根こそぎ奪ってしまう、ような気がしている。

忙しいは心を亡くすとはよく言ったもので、かつて自分も心を亡くしてしまった経験がある。写真なんて撮る気にもならなかった。これはいかんと、その過ちに気付くことが出来て今に至るわけですが。「忙しい」という言葉は極力使いたくないのです。良くも悪くも、言葉にはそれを引き寄せる力がある。たぶんこのブログでも開設以来忙しいという言葉は使ってないのではないかなあ。


ドリップコーヒーを淹れ、防波堤に腰掛けてしばしぽけーっと。
志々島へ渡る前のこの時間が何より愛おしく、どうしても自宅から港へ直行できないのだった。

ぶらり四国旅 最終日


LEICA M10 / Voigtlander APO-LANTHAR 50mm F2 Aspherical VM

昨日も5時起床。すぐに身支度を済ませて西条から大川村、早明浦ダムを経由するルートで高知県の大豊町を目指す。途中道路が崩落していて迂回する必要などありましたが、何とか無事到着。あまりの雄大な景色にいちいちウワーとかウヘーとか叫びながら車を停めて撮影しながら進み続けるも、流石に同じ山道が何時間も続くと心が虚無になります 笑 紅葉にはまだ少し早かったのが残念。1ヶ月後には素晴らしい絶景が延々続くのではないかなあ。もう一度同じルートを通りたいかと言われると微妙ですけれど、初めて四国奥地の真髄を見たような気がします。(恐らく軽四ぎりぎり、普通車はミラーを畳んでようやく擦らずに走れたレベルの狭路に迷い込んで死ぬかと思いました。右は巨大な岩壁、左は急斜面の崖。向かいから対向車でも来ようものなら、じゃんけんで負けた方が谷底にダイブするしかないんじゃないか?)まあ本来なら車ではなくバイクでツーリングを楽しむような道ですよね…そら地元の人は軽しか乗りませんわ。


どうしても再訪したかった「桃原の牡丹杉」と「杉の大杉」を眺めて帰路へ。どちらも何時間だって眺めていられる素晴らしい巨樹ですが、特に標高の高い桃原の牡丹杉はあまりにも寒すぎました。防寒用のフリースでもあったら、もう二時間はのんびり過ごしたかったなあ。帰りは大豊IC→瀬戸大橋→山陽道からの新名神ルート。西条大豊ルートで神経がすり減ったのか、もう眠くて眠くて。たつの辺りのSAでこれはヤバいと休憩してから帰宅しました。そしてええ、こっち(京都)も寒いじゃないか。早速車にモンベルのフリースを一枚放り込んでおきましたとも。

昨晩はあまりの疲労に21時就寝。7時までたっぷり10時間も眠れたのは一体いつ以来だろうか。まだ旅の疲れと謎の多幸感で頭がふわふわしていますが、少しずつ現実モードに戻していかないといけないなあ。頭の中で一つだけはっきりしているのは、とにかく旅は最高だということ。何かと理由をつけてダラダラしていないで、今日からまたしっかり働いてその分しっかり楽しもう。

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