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香川の記憶


LEICA M10 / Voigtlander APO-LANTHAR 50mm F2 Aspherical VM

似たような写真を山ほど量産してきたので、少しずつ小出しにしていこうかなと。

結局いつも旅の始まりはここになってしまう。夜明けを眺めて、海岸線に沿って1時間くらい散歩して。来る度に、この辺りで暮らしたいなあと思う。気候だけでなく時間の流れも穏やかなのがよい。慌ただしい暮らしは人の心から大切なものを根こそぎ奪ってしまう、ような気がしている。

忙しいは心を亡くすとはよく言ったもので、かつて自分も心を亡くしてしまった経験がある。写真なんて撮る気にもならなかった。これはいかんと、その過ちに気付くことが出来て今に至るわけですが。「忙しい」という言葉は極力使いたくないのです。良くも悪くも、言葉にはそれを引き寄せる力がある。たぶんこのブログでも開設以来忙しいという言葉は使ってないのではないかなあ。


ドリップコーヒーを淹れ、防波堤に腰掛けてしばしぽけーっと。
志々島へ渡る前のこの時間が何より愛おしく、どうしても自宅から港へ直行できないのだった。

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