Home > LEICA Q | LEICA Summicron 90mm F2 3rd | Voigtlander APO-LANTHAR 50mm F2 Aspherical VM | 滝めぐり > 和歌山県東牟婁郡那智勝浦町 那智の滝

和歌山県東牟婁郡那智勝浦町 那智の滝


LEICA M10 / Voigtlander APO-LANTHAR 50mm F2 Aspherical VM / LEICA Summicron 90mm F2 3rd
LEICA Q

言わずと知れた落差日本一の名瀑「那智の滝」。文句なしの世界遺産でございます。そういえば何度も来ていながら、この滝についてはほとんど触れたことがなかったのだった。何故だ…那智といえば那智の滝、くらいのイメージを持たれている方が多いのではないかと。私もかつては死ぬまでに一度は訪れたい、なんて夢見てましたっけ。特に東京で暮らしていた時代からすると、和歌山県の那智なんてところはもう異国にも等しい存在ですよ。実際下手な海外に行くより時間もお金もずっとかかるという恐怖。そこから怒涛の勢いで何度も訪問することになろうとは、それこそ夢想だにしませんでしたが。


那智の滝というとどうしても熊野那智大社とワンセットで考えてしまいますが、実際には大社の別宮である「飛瀧(ひろう)神社」からアクセスすることになります。那智山を車で登るなら大社の手前に、徒歩で大門坂経由でも大門坂を登りきったあたりに案内板があるので迷うことはないはず。那智の滝は滝そのものがこの飛瀧神社の御神体として祀られています。


そしてご対面。落差133m、銚子口の幅13m、滝壺の深さは10m。その落差は日本一、どこに出しても恥ずかしくない、まごうことなき日本一の名瀑でしょう。ちなみに今回は水量がイマイチでしたが、大雨の後なんかだと更に迫力ある姿が見られます。


いつも大門坂から徒歩で来ているもので、ここに来るとまた大門坂の出口?まで坂道を登らなくてはいけない(車道をそのまま下山して途中から大門坂に入ることも可能ですが、終始キッチリ歩ききらないと満足できない面倒くさい性格)…ということもあって、立ち寄るのがやや面倒に感じてしまう。しかしまあ何だかんだと毎回立ち寄っては、やっぱりすごいなあ!なんて感動してしまうのであります。


ここから300円の参入料を支払うことで更に滝の近く、赤い柵が見える展望台まで行くことが出来ますが、個人的には一度入ったらもういいかな…という感じ。ここからぽけーっと眺めている方がしっくり来ました。ただ、展望台まで行くとさわさわさわーっと水飛沫がかかって結構気持ちいいです 笑


こちらは熊野那智大社、というか青岸渡寺の境内から眺めた那智の滝。写真では伝わりにくいと思いますが、ここからの眺めだけでも実はそれなりに満足度が高い。


また飛瀧神社に戻ります。こちらは帰り道に待ち受ける地獄の石段。いえ、誇張しすぎましたが身体の不自由な方にはちょっと厳しいかもしれません。苔が実に美しかったのが印象的。


ええ、素晴らしい滝です。名瀑。
ただこと観光に限って言えば、熊野はそのブランディングに失敗していると言わざるを得ません。世界遺産「那智の滝」。素晴らしい響きです。しかし何でもかんでも世界遺産登録申請出しすぎ。そして、それらがザル審査で通されすぎ。こう言ってはアレですが獅子岩や鬼ヶ城が那智の滝や熊野古道と同格なのか?と。そういうところです。せっかくのホンモノの観光資源までニセモノ(言い過ぎ)のせいで安っぽく感じてしまう。何だか色んな意味で勿体ないなと余所者の私は思わずにいられません。

2021/9/13訪問
「那智の滝(那智御瀧)」
世界遺産・国指定名勝

和歌山県東牟婁郡那智勝浦町那智山

コメント:3

匿名 21-09-15 (Wed) 21:24

熊野那智大社、青岸渡寺、那智の滝・・・どれも素晴らしく熊野はもっと全国的に注目されても良いように思います。
しかしご指摘のように獅子岩が世界遺産というのは納得できませんね。
自治体としては世界遺産の数を増やしたいと思って申請するんでしょうし、その気持ちはわからなくもないですけど、
それほど価値のないものを増やしてしまうと、本当に素晴らしいものの価値が逆に下がってしまうように感じます。
巨樹なんかもそうですが、なんでもかんでも国天指定すれば良い訳じゃないですよねぇ。

RYO-JI 21-09-15 (Wed) 21:26

↑↑↑
スミマセン、名無しでコメントしてしまいました(汗)。

to-fu 21-09-16 (Thu) 16:26

> RYO-JIさん
熊野の見境ない世界遺産登録申請を見ていると、リニア停車駅のゴタゴタと印象が被ります。
各自治体の思惑は分かりますが、あれではちょっと節操なさすぎですね。
湯の峰温泉まで登録されているとか…ええ 笑

仰るように巨樹と同じで変に称号を与えられると期待も高まってしまってしまうので、実際見て大したことがなかった
場合の気持ちの落差と言ったら。勝手に期待されて勝手に落胆される文化財や天然記念物が不憫でなりません。

コメントフォーム
Remember personal info

トラックバック:0

このエントリーのトラックバックURL
https://withphotograph.com/wp-trackback.php?p=21501
Listed below are links to weblogs that reference
和歌山県東牟婁郡那智勝浦町 那智の滝 from with photograph

Home > LEICA Q | LEICA Summicron 90mm F2 3rd | Voigtlander APO-LANTHAR 50mm F2 Aspherical VM | 滝めぐり > 和歌山県東牟婁郡那智勝浦町 那智の滝

CATEGORIES

Return to page top