- 2021-12-31 (Fri) 7:34
- Leitz Summicron 50mm F2 2nd | 買ってよかったもの
LEICA M10 / Leitz Summicron 50mm F2 2nd
さて、今年買って満足度の高かったもの。正直に言って写真関係だとメイン機材はα7RIIIとM10、サブ機のコンパクトカメラとしてライカQがあれば自分の中では既に完成形なんですよね。なので、そこまでインパクトのある買い物が出来なかったのが実情。それでも一年間の中でそれなりに色々買いましたから、特に印象に残っているものをセレクトしてみました。
めちゃくちゃ長くなってしまいましたので、暇なときにでもミカン片手におこたでゴロゴロしながら流し見してやって下さい。
第1位 Nikon Z fc 28mm f/2.8 Special Edition キット
半分インテリア目的で買ったZ fcですが、これは文句なしに買ってよかったなあと。家族写真からちょっとした写真散歩まで大活躍しています。買ってすぐの頃は「これがあったらLEICA Qが要らないかも。」とか思いましたっけ。冷静にマクロモードのあるQと比較すると最短撮影距離にやや難があるので思い留まりましたが。ぶっちゃけほぼ同性能のZ50なら中古美品がZ fcのほぼ半値で買えるので、デザインに拘りがなければZ50がおすすめです。クラシックデザインの28mmスペシャル・エディションも使えそうで使えない実絞り環を触る度に哀愁しか感じられないので、こちらもノーマル28mmで充分かと思われます。それでも名機だ、これは！
第2位 MindShiftGear PhotoCross 13 バックパック
今までご近所散歩用のメインカメラバッグだったincaseのワンショルダータイプを今年の夏に洗濯しまくった結果、余りにみすぼらしくなってきたので秋頃に代替品として購入。「イモ臭いデザインと最高の実用性能」と名高い（to-fu社調べ）ThinkTankPhotoのアウトドアラインMindShiftGearのバックパック。流石に品質と使い勝手は素晴らしく、撥水加工された素材なので今のところ付属の防水カバーのお世話になったことはありません。購入以降の日帰り撮影旅ではほぼこれを使用。なお13リットルと15リットルという非常に訳の分からないラインナップですが、個人的には15リットルを持ち出すほどの場面なら20リットル級でいいんじゃない？と考えてより小型な13リットルを選択。20リットル級はスーパーの店内なんかで他人に迷惑なくらいデカいので、用途で分けるならこちらで正解だったかなと感じております。
第3位 LEICA ビゾフレックス Typ020
ファインダーを覗き、ブライトフレームを駆使して撮影してこそM型ライカ。ええ、分かりますとも。私もそう思っておりました。こんな不細工なブツを取り付けてまでEVFで撮るくらいなら最初からミラーレスやレフ機で撮ればええやんと。しかし中望遠レンズを多用するようになって激狭ブライトフレームに苦心し、動きの激しい太平洋の波間を撮影したときに諦めました。これは無理だ。で、ビゾフレックスを装着したM10を持ち歩いてみて開眼しましたね。90mmどころか135mmなんて画角でも撮影が楽しめる素晴らしさよ。ブライトフレームの対応していない40mmなんてレンズも楽しめてしまう。何でもっと早く買わなかったんだろう。後悔でいっぱいです。
え？M10ならライブビュー使えるやん、ですって？
そこはまあ美学とか浪漫とのせめぎ合いじゃないですかねえ 笑
第4位 Panasonic LUMIX DMC-GX8
このサイトにはほとんど登場しないものの家族写真で大活躍しているマイクロフォーサーズ勢。私はマイクロフォーサーズが大好きだ。実は今年になって現行のGX7MK3を実質2世代前の旧機種、GX8に買い替えていました。調べてもらえば話が早いですが、初代GX7の後継機にして全く売れなかった超不人気機種でございます。そら「コンパクトでそれなりに上質な質感、そして安価」がウケた機種の後継機が「重くてデカい、あまつさえ値段も高い」となれば誰が買うねんこれ…となるのが必然というものでしょう。当然旧来のユーザーからはスルーされ、仕方なくGX7MK2なんてものが市場に投入されたわけです。（余談ですがGX7MK2もほとんど初代GX7のコストカット版で、非常に評判が悪い 笑）しかし、無駄にデカいだけあって質感や操作感はGX7シリーズより遥かに上ですねえ。画質も厳密に言えばGX7MK3から落ちているはずですが、実用レベルでは全く気になりません。はっきり言って今の中古相場（4～5万円という当時の価格から考えたら完全な捨て値で売買されています）はバリュープライス。
ええ、GX7MK3は細部の安っぽさが許せなかったんですよねえ。特にEVF周りをコストカットしすぎ。EVFを覗き込んでシャッターを半押しすると何かシュコーーーーって音がするんですよ。ダース・ベイダーかお前は。外装が薄いからなのか何なのか理由は分かりませんが写欲ダダ下がりですよ。GX8の質感は明らかに1～2ランク上だと感じますね。もちろんベイダー卿の呼吸音は未収録。買ってよかったですこれ。
第5位 LEICA APO-SUMMICRON-M 90mm F2 ASPH.
ライカ中望遠レンズの決定版。これはビゾフレックスを手に入れたら必ず買おうと思っていました。念願の一本だけあって実際撮り歩いてみるとめちゃくちゃ良いレンズですが、この方向性で撮るならミラーレス機にシグマのArtレンズでいいんじゃない？という気も。遥かにデカくて重いけど、画質はたぶん現行シグマの方がずっと上だしお値段だってずっと安い。それでもライカの技術力の粋という意味で各種アポズミクロンシリーズは、やはりライカユーザーとして一度くらい所有してみたいものなのです。90mmアポズミもその名に恥じない、お仕事に使えるレベルの画質でございました。ところでデジタルライカで仕事を…という話を稀に聞きますけど、個人的にはシングルスロットのカメラで仕事とかどんな無責任な奴やねんと思わなくもない。
———————–
という感じでございました。印象的な買い物というと他にもライカMモノクローム（Typ246）とかシグマ100-400mmとか色々ありますが、用途があまりにもピーキーすぎて使いこなせていない状態。私にはモノクロ目線で街を見て撮影する時間よりも、撮影後のネガ現像や暗室プリントという時間の方が大切だったんだなあと本末転倒な再認識をしている有様。これらをどう使いこなすかが来年の課題ですなあ。
ということで本年中も大変お世話になりました。
皆様、よいお年をお過ごしくださいませ。
迫りくる寒波に暴飲暴食…お身体にはくれぐれもお気をつけ下さい。
- Newer: あけましておめでとうございます
- Older: Diary
コメント:4
- 狛 21-12-31 (Fri) 19:16
-
今年もお疲れ様でした。
この一年……いや二年あまり、すっかり物欲の芽を失ってしまった自分にとっては、to-fuさんのベストバイが炎のようにまばゆく見えますよ。
GX8なんてのが参入してたことにとんと気づいてませんでした。ってか、パナのラインナップってもうぜんぜんわかんねえ……。
それでも使ってみれば結構良いとわかってるあたり、なおさらカメラ文明の衰退を感じて虚しい話ではあります。
Mモノクロームは……僕あたりにゃもう金田のバイクなみのピーキーさです。欲しけりゃブン盗るしかねえのか（？）笑
来年、ますますアグレッシブに行けるといいですよね。
うん、そのためには攻め続けねば。
よいお年を！ - RYO-JI 21-12-31 (Fri) 21:02
-
今年もto-fuさんのベストバイを楽しませていただきました。
Z fcは意外でした。
そう言われると、なんだかサブ機に迎えたくなってくるから不思議なものです（笑）。
ライカMモノクロームやシグマ100-400mmは使いどころが難しいですよねぇ。
それでもそういう極端な機材も欲しくなるのです。
特に超望遠ズームは猛烈に（笑）。
バックパックが二位に入っているのも面白い。
こういう地味な存在があってこそ快適なカメラ生活を味わえますからね。
ということで来年もよろしくお願いします（唐突）。 - to-fu 22-01-01 (Sat) 0:28
-
> 狛さん
今年もお世話になりました。狛さんとのお付き合いもそろそろ干支が一周してしまうのでは…歳をとるわけだぜ。
パナにオリンパス、そしてフジ。一時のミラーレスぱっとしない勢（失礼）はとにかくラインナップがとっ散らかってますね。
GX8なんてもう失策中の失策で、それこそパナ内ではペンタのK-01並みの黒歴史なんじゃないかと思われます。
実はそのK-01やK-5を使ってみて「昔のカメラでも不自由ないな。」と感じたことで、GX8に買い替えた次第。
冷静に考えてしまうと、カメラ文明ってとっくにどん詰まりなのかもしれませんね…
来年こそはアグレッシブに。それこそSOLでもぶっ放すくらいの勢いで楽しみましょう。
よいお年を！ - to-fu 22-01-01 (Sat) 0:38
-
> RYO-JIさん
年末のワインに日本酒にと忙しい時間帯に読んでいただきありがとうございます。
Z fcはいいですよ。ニコンが本気で作ったのが伝わってきます。何でこれをあと3年早く出せなかったんだ 笑
冗談抜きに、私もニコンのフルサイズ機まで欲しくなってしまったくらい気に入っています。
超望遠はある意味で沼ですね。一本買うと更なる望遠の世界が気になって仕方ありません。
RYO-JIさんが使いこなしているのを見て「よし自分も！と気合が入るんですが、私が持ち歩くと鳥たちが去っていくという。
来年は絶対に私もメジロを撮ってやると心に決めています。ええ、まだ撮ってなかったんですよ。笑ってやって下さい。
来年は今年以上に良い一年にしましょう！いえ、どうかなりますように…（他力本願）
トラックバック:0
- このエントリーのトラックバックURL
- https://withphotograph.com/wp-trackback.php?p=22751
- Listed below are links to weblogs that reference
- 2021年買ってよかったものベスト5 from with photograph