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石徹白巡礼 2022


FUJIFILM GFX50S II / FUJIFILM GF 35-70mm F4.5-5.6 WR

一昨年以来にやって来た「石徹白の大杉」。
やはり石徹白エリアの空気には訪問、ではなく巡礼という言葉がしっくり来るのです。
どうでもいい話ですが石徹白土建さん。てっきり石徹白にあるから石徹白土建なのだと思っていたら石徹白さんご一家の会社だったという。
名字が石徹白(いとしろ)って格好よすぎません?

以下、石徹白大杉の写真など。


夜が明け始める4:30着。いくらなんでも暗すぎたので、石徹白の湧き水を沸かして一日の始まりのコーヒーを一杯。
石徹白川の激流(前夜の雨がすさまじかった模様)を眺めて一息ついたら顔を洗って出発です。

石徹白大杉へと至る道、420段の石段。
何度登ってもテンションが上がりますね。そしてしんどい。


おおお…感無量。佇まいを正したくなるような静謐の中、以前と変わらぬ姿で待っていてくれました。
この2年間のうちに幾度も大雨が降ったでしょう。この辺りは積雪だって数メートルにも及ぶはずです。
それでも何事もなかったかのように、ただ静かに立ち尽くす。
私もまた歳を重ねてしまいましたが、こうして今年も健康なままこの地に立つことができてよかった。本心からそう思いましたね。


相変わらずの美しさ。写真では分かりにくいと思いますが雨露でスギの葉がキラキラと太陽の光を反射して、それはもう神々しい姿でございました。まるで仏様に後光が差しているかのような立ち姿。


先ほどの写真の一部を切り取ってみましたが、やはりよく分かりませんねえ。
早朝雨上がりの石徹白大杉。ぜひ皆様にも見ていただきたいものです。

それにしても中判デジタルの解像感には舌を巻きます。
取り回しこそフルサイズとあまり変わりませんが、何となくフルサイズよりも一枚一枚丁寧にシャッターを押せている気がしました。


もしこの大杉が折れることなく生長を続けていたら、果たしてどれほどの姿になっていたのか。
そんなことに思いを馳せる。


前夜の大雨の影響で足元はそこら中が水浸し。
これはこれで美しいものです。


背面からの姿も以前のままに。
こちらから見る方が生命感が強いですね。


本当に、着生植物の付着がここまで痛々しく見えない巨樹も珍しい。
栄養を分け与える代わりに飾り付けてもらっているかのような。
私の勝手な見方ではありますが、上手く共生している印象を受けます。


雲の流れるスピードが早い。そんなことを考えながら、青空を眺める。この日は終日雨が降ったり止んだりと安定しない天候だったのですが、幸い私が石徹白に滞在していた間はずっと晴天のまま安定していました。ひょっとしたら大杉が守ってくれていたのかもしれません。

何時間でもこうして空と大杉を眺めていられるな。と言いたいところなのですが、アブとメマトイの執拗な攻撃がそうもさせてくれないわけで。夏場も涼しく快適な石徹白。夏の石徹白では唯一の、そして最大の欠点が虫の猛攻でしょう。特にメマトイはカメラのレンズ部分にもまとわりついてくるので撮影中鬱陶しくて仕方ありません。石徹白大杉一番のおすすめ時期はやはり秋。10月、11月くらいですねえ。


さらば石徹白。
また来年もこうしてお互い健康なまま再会できることを願って。

※「石徹白の大杉」の詳細は過去に掲載した初回訪問ログをご参照下さい。

コメント:2

れもん 22-07-15 (Fri) 18:41

こんばんは^^
いつ見せていただけるのだろうと心待ちにしていました。
やはりto-fuさんの石徹白大杉はひと味違いますね。
大杉の魅力のみならず、この場所の雰囲気までしっかり感じられます。
↓ の、案内板を撮った写真も、こんな視点があったのかと感心しました。

やはりお勧めは秋ですか。
私もその頃に行ってみたいです♪

to-fu 22-07-15 (Fri) 20:40

> れもんさん
嬉しいお言葉ありがとうございます。
何度も訪問していると大杉のためというよりも、ただその場所で時間を過ごしたいという風に考え方が変わってきました。
ログを残すことでその魅力の1%でも世界の誰かに伝われば冥利に尽きます。

石徹白の冬は道のりが過酷すぎますし春は雪解け後の一瞬とあまりに短すぎる、そして夏はアブ地獄ですからねえ 笑
あの涅槃のような静けさをじっくり味わうなら、やっぱり秋が一番いいような気がします。

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