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川内倫子:M/E 球体の上 無限の連なり @滋賀県立美術館


FUJIFILM GFX50S II / FUJIFILM GF 45mm F2.8 R WR

川内倫子の写真展を見るため滋賀県立美術館まで。
最新作「M/E 球体の上 無限の連なり」と、出身地である滋賀県で撮影された過去作を織り交ぜた企画展「川内倫子と滋賀」の二本立て。

あ、ちなみに展示スペースでは映像作品以外は全て撮影OKでございます。
最近は写真展に限らず増えましたよね。一部作品以外は撮影OKというスタイル。


あまり詳細を書き記してしまうのも無粋なのでアレですが、とても良かったです。
最近のデジタルもいいけど個人的には諸々のタイミングもあってじいちゃんの葬式を撮影した「Cui Cui」の写真群で泣きそうになってしまった。
Cui Cuiはスライドショー形式での展示でしたが、紙でない映像だからこそのBGMとの相乗的な破壊力があるな。

私は基本的に映像作品には全く興味がありません。
世の映像作品はことごとく説明的すぎて写真のような想像の余地、余韻を残してくれないから、なのですが。
ここに展示されていたいくつかの映像作品は非説明的かつ散文的で、その投げっぱなしなスタイルが非常に心地よく感じられました。
こういう動画ならありだなあ。ぽけーっといつまでも眺めていられる。


これはイイ!ということで図録を購入。
あとは信楽焼の豆皿とか滋賀県デザインのコクヨノートとか。
あ、コーヒーも美味しかったです。

近所だったら会期中にもう一度来たいなってくらい。
(京都滋賀間の渋滞が慢性的に酷すぎるんだなあ…)

コメント:4

沙門 23-03-03 (Fri) 8:32

to-fuさん

「余韻」判ります。
説明的か紋切型でその後ろ側に思いを馳せる事ができないモノが多い、と常々考えてました。
考えずに済む、見ていて安心、なモノを否定するつもりはありませんが、ほとんどソレっていうのも…。

美術館や博物館、写真展等が以前のように(予約なしで)ふらりと行ける日に早く戻って欲しいです。

to-fu 23-03-03 (Fri) 11:00

> 沙門さん
カメラ機材のレビュー一つ取っても個人的には動画記事ってまず見ないんですよね。
情報量の多さこそ動画の魅力ですが、そこはもちろん気になるんだけど、この目で見るまで知りたくなかった!みたいなワガママが…
一枚の写真から、あるいは文章の中からその姿を想像して思いを馳せる。私はそちらの方が好みです。

こちらでもまだ事前予約必須の美術館は多いです。
ふと思い立ったときに行きたいのが美術館や博物館なので、事前に予定を立てるとなると気が引けてしまいますね。

23-03-03 (Fri) 11:07

再開したいものとして、アート鑑賞は絶対入ってきますね。なんてご無沙汰なんだろう。
でも、この展はタイトルからして難しそうだから、自分だったら多分もっとわかりやすいのに……さすがto-fuさん。笑
関心と視野を広げていきたいものです。

動画文化もかなり煮詰まったのか、どんどん短くなり、面白そうな瞬間をDJみたいに矢継ぎ早に繋いでいくリズム感が要求されるようですね。
料理でいう旨味のある動画もどこかに存在してるんでしょうけど、極端な商業主義のせいで表面化してこない……文化の相からして違うんですよね。
音が録れるとこは、ちょっといいなと思いますが。

例えば20年後、写真や動画や……Google等システムや、カメラ含めデバイスもそうですが、いったいどうなってるんだろうなあと。
久しぶりに巨樹を巡って、ふと頭に浮かんだことでもあります。

to-fu 23-03-03 (Fri) 13:03

> 狛さん
今や我々はどこにいたって、それこそトイレの中やお風呂からでもインターネットを通じて素晴らしい写真や絵画作品と
出会うことができるわけですが、こんな時代だからこそわざわざ現地に足を運んで、お金を払ってモノを見るという行為には
大いなる価値があるように思いますね。この先メタバースなんてものが普及しても、価値は全く揺るがないはず。

ええ、動画に関しては音声の記録だけは素直に羨ましいですね 笑
あくまもでも自分用のログとして、木の葉が風でさわさわ揺れる音やセミの鳴き声…ああいうのも持ち帰れたらなあと思います。

何となく、カメラはもう袋小路にいるような気がしますね。
モニターで等倍表示してここの解像度がすげえ!とか、もう配線の材質で音が変わる!なんてトンデモ論を展開する
オーディオマニアの世界と何も変わらないように見えます。ダイソーのKodak GOLD 100で植木や野良猫を撮ってた自分が
何でこんなところにいるんだ?戸惑いすら感じてしまいますよ。写真はどこへ向かい、我々はどこへ向かうんでしょうねえ…(哲学)

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