Komura 135mm F3.5 (L39)を分解清掃してみた

OM SYSTEM OM-1 / OLYMPUS M.ZUIKO DIGITAL ED 17mm F1.2 PRO

捨て値で売られているジャンクレンズを分解清掃して使ってみるという暇人の極みみたいなことをして一日を潰しておりました。
薄曇りが残ってしまったけど盛大に曇っていた購入時の状態を思えば随分きれいになったのではないかと。

特殊な工具不要、腕力だけで分解できましたが前玉のレンズ群だけは最後まで仕組みがよく分からず。
前玉後部を取り外すのに鏡胴を1時間くらいグリグリ回し続けたのだけど、あれはどう考えても何かが間違っていたように思う。
組み立て時にも一時間以上グリグリ…鏡胴の金属部分がスレてレンズに金色の粉が付着してしまったがギブアップ。
もう一度同じ工程をこなす気になれません。まあ来世こそは。

せっかくなので試し撮りを。

LEICA M10 / Sankyo Kohki Komura 135mm F3.5 (L39)

おお、これはわりとイケているのではありませんか?
ボケが汚い?そこはまあ元々安価なレンズの上に骨董品なのでこんなものでしょう。

逆光にはあまり強くない。
ただまあ古いレンズなので除去しきれなかったクモリの影響なのか元々の光学性能なのか判断できません。
描写の芯はしっかり残っているので、これはこれで表現の一つとしては有りなのではないかなあ。
個人的にこのフレアの出方は結構好みです。え?ボケが汚い?しつこいですね、アナタも。

こんなことに半日も費やして一体自分は何をやってるんだ?という気がしなくもありませんが、試行錯誤が楽しかったのでヨシ!

2件のコメント

  1. あれ、確かHektor 135mmもお持ちではなかったでしょうか?

    これはもう本当に家人のナンピトも理解し得ない、奥深いカメラ・レンズ趣味の
    極みみたいなものですね!

    私は実は20年以上前の、前玉にスパイダーマンのようなカビが生えた
    EF70-210mmのズームレンズをダメ元で分解洗浄したことがあります。
    何やら見たことのない金属製菜箸のような工具とかラバーのレンズ回し?
    みたいなものを一通り買い揃え、大きな前玉を見よう見まねで分解し、
    そいつを中性洗剤で手洗いし、組み立てました。
    奇跡的に?というか、案外あっさりと綺麗な前玉のズームレンズが蘇り、今でも普通に
    AFレンズとして使えてます。 

    で、何が言いたいかというと、その時の爽快感!というか達成感!というか、
    とにかく心の曇りもすか〜っと晴れる思いで、非常に楽しかったのです。
    (もちろん、今思えばですよ)。
    しかし、そんな成功体験?を経ても、よもやまさか、汚れたレンズをわざわざ買ってきて
    分解洗浄するといった高尚な遊びなど思いもつきません。
    やはり都の殿上人ですね、to-fuさん。

  2. > MK1121さん
    ええ、ヘクトールも持っていますが、これはもう完全に分解清掃するためだけに買った一本ですね 笑

    コロナ禍で仕事が減った時期に何か新しいことを始めてみようと、レンズの分解清掃を始めてみたのでした。
    もちろん私も買いましたとも。カニ目レンチとラバー製の丸いのがいくつかセットになったアレを…
    まさに仰るとおりで、試行錯誤して清掃を終えて組み上げたレンズを見ると異様な達成感があるんですよねえ。
    綺麗にして撮影するのが目的だったはずが、清掃が終わった瞬間にもう写真なんてどうでもよくなってしまうくらいに 笑

    何本か分解してみるとやはりパターンはあるのですが、それでもマイナーなレンズになるとWeb上にめぼしい情報もなく。
    あーでもないこーでもないとガチャガチャやっているとレンズの構造が分かりますし、実はこれ知的な遊びですよね。

    しかし家族に「ほらほら、見て!カビだらけのレンズがこんなにキレイになったよ!」と言ったところで、
    「そんなことするヒマがあったらトイレでも換気扇でも掃除してくれたらいいのに…」と返されるのがオチ。
    悲しい中年の一人遊びです…

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