- 2023-06-30 (Fri) 16:40
- FUJIFILM GF 32-64mm F4 R LM WR | スギ | 巨木たち（地域別） | 巨木たち（樹種別） | 滋賀県
FUJIFILM GFX50S II / FUJIFILM GF 32-64mm F4 R LM WR
5年前に訪問したきり記事にしていなかった滋賀県の「池寺の大スギ」。
いつか再撮影して記事を…と思っていましたが、友人のRYO-JIさんが訪問されたと知って辛抱たまらず会いに行くことを決断しました。
田園地帯の溜め池近くにズドンと構える巨杉。
平野部によく見られるまっすぐストレートなスギではなく、北陸地方や山間部に多く見られる荒々しいウラスギが立っているのは不思議な光景です。
1本だけぽつんと立つウラスギ…京都和束の「八坂神社の大杉」を思い出しました。（そういえば形状も似ているような気がする。）
大杉の側に若宮大権現の祠が祀られていることから、恐らく人為的に御神木として植えられた北山杉なのではないかと。
ひょっとすると、昔はもっと立派な社殿が建っていたのかもしれません。全て私の勝手な想像ですが。
天然記念物指定は無し。解説板の類も見当たりませんでしたが滋賀県の巨木・名木として保護対象に認定されているようです。
RYO-JIさんも書かれていましたが、滋賀県の何が凄いって実際に行われた治療行為の内容をWeb上に公開しているのは素晴らしいですね。
この手の募金は実際どんな使われ方をしているのか不明瞭がものが目立ちますが、これなら積極的に募金しようという気になりますもの。
全景を。頭頂部のみ白骨化が進んでいるものの枝葉の付きが良く、樹勢はまだまだ良好のように見えます。
根元には地を這うように伸びる大枝が。
このまま数十年も経つと雪の重みで枝が地面に接して根を張り、伏上更新によってそこからスギの木が増えているかもしれません。
幹周7.4mはスギの巨樹としては正直そこまで目立つサイズではありません。
しかしウラスギ特有の幹周測定地点（地上1.3m）より上からぐわっと幹が広がりを見せる形状のため、実物からは数値以上の迫力が感じられました。
地上2ｍのところで複数本の支幹に分岐しており、既に内2本が枯れて切除されているものの他の幹は健康そうに見えます。
森のようにこんもりした見事な立ち姿。
ストレートな一本杉はどう撮っていいか分からなくなることも多いですが、ウラスギは大体どこから撮っても様になるので助かります。
とはいえ、だからこそどこから撮った姿をメインに据えるかが難しいとも言えるわけですが。
桜並木の中で明らかに異質な迫力を放つ大杉。
今回6月の訪問でしたが桜シーズンは青空、ピンクの桜、そして大杉の緑で美しい風景が眺められるのでしょう。
チェアとパンを持参してのんびりピクニックでもしてみたい。（私は今回ここで雨の中一人きりのカツサンドを堪能しました 笑）
正面には農業用水兼ビオトープとして整備された溜め池。
一周ぐるっと散策路になっているので四季の野草を観察したり、野鳥撮影にも良さそうです。
土手を下りて大杉を裏から眺めてみる。
一番右が大杉、真ん中と左側のものは大杉の2世樹です。
左側のものなんか特に根元から突き出た枝に大杉のDNAが感じられて面白い。
数百年後にはウラスギ並木になっているのかも…（それはそれで何かイヤだ）
滋賀県のスギの巨樹としてはアクセスが良く立ち姿も見事。
天然記念物無指定ながら隠れた名木ではないでしょうか。
滋賀県の大杉を見たくなったらこの「池寺の大スギ」を見ておけば間違いないと思います。
（他の選択肢を挙げると自衛隊の演習場とか対向車が来たら死を覚悟する山道の奥とかアクセスに難のある巨樹が多いのです…）
2023/6/14訪問
「池寺の大スギ」
樹齢 推定400年
樹高 26m
幹回り 7.4m
滋賀県犬上郡甲良町池寺1164-7
コメント:2
- RYO-JI 23-06-30 (Fri) 21:52
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おおー、まだ記憶が鮮明な巨樹の登場で何だか嬉しいです（笑）。
山に分け入らなくても気軽に見ることができるウラスギで貴重な存在ですよね。
確かにスケールこそ及びませんが「八坂神社の大杉」を連想させます。
でもこっちの方が様々な角度から眺められるので、その分楽しみも増えるのもいい。
しかし私が行った時と同じような天候ですねぇ。
元来の雨嫌いを存分に発揮してしまい、足早に立ち去ったのが悔やまれるます。
池を一周してもいないし、土手を降りた裏側からも未撮影、もちろんパンも食べていません（汗）。
こちらから湖東の未訪問樹を見に行くにはこの近くを通ることが多いと思うので、また何かの折に寄ってみたいですね。 - to-fu 23-07-01 (Sat) 14:28
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> RYO-JIさん
RYO-JIさんが迫力ある写真を撮られているのを見て「行きたい！」と。
思い立った瞬間に計画を立てないとまた後回しにしてしまうのが目に見えていたので、すぐにプランを練りました。
八坂の大杉はこちら以上に立派ですが正面からしか眺められないのがネックですね。あと和束は毎回駐車場所に困ります…
雨が降ったり止んだりで、撮影中は弱まってくれたので助かりました。
少し奥に土手から降りる階段を発見したのですよ。まあ、これといって何もなかったんですけど 笑
あの辺りの巨樹を巡るなら側を通る機会の多い場所なので、また季節を変えて眺めてみたいですね。
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