兵庫県指定天然記念物 上立杭の大アベマキ(おみの木)、倒れる

SONY α7RIII / SONY FE 24-105mm F4 G OSS SEL24105G

本日とうとう正式にNikon Z fが発表されました!
などとのんきに日記を書こうと思っていたところ、ショッキングなニュースが舞い込んできました。

兵庫県天然記念物「上立杭の大アベマキ」が倒壊してしまったそうです。

写真は私が2018年11月に訪問したときのもの。
高台から焼き物の里、立杭の集落を見守るようにそびえ立つ大アベマキの姿が懐かしい。本当に気持ちのいい巨樹だった。
ええ、ほんの少し焼き物を買っただけなのに美術館の招待券をいただいたり…立杭には良い思い出しかないんだなあ。
ちょうど兵庫陶芸美術館で開催中の「未来へつなぐ陶芸 伝統工芸のチカラ」が面白そうで、涼しくなったら行ってみようと思っていた矢先のことでした。

日頃巨樹めぐりをしていて痛感するのは、この10年ほどで日本の気候が洒落にならないくらい大きく変貌しつつあるということ。
今目の前にある景色を明日もそのまま見られるなんて保証は今の日本には全くなくなってしまったのかもしれません。
数百年、あるいは千年以上生きてきた巨樹が嘘みたいに簡単に倒れていくこの現実よ。

日本が誇る素晴らしき巨樹たち。その雄姿をせめて写真で切り取って。
拙い写真と駄文ではありますが、少しでも多く次の世代へと遺していこう。
そんなことを改めて考えました。

4件のコメント

  1. 大アベマキのニュースは私も昨夜知って愕然としました。
    to-fuさんの訪問記事を読んで見に行こうと決意したのがつい最近のように感じますが、あれからもう随分経つんですね(汗)。
    これまでにも巨樹が倒壊するニュースを見聞きしてきましたが、この大アベマキはその気になればすぐにでも見に行けた場所にあったので、
    行かなかった後悔が他との比ではないくらいでとてもショックを受けました。
    日本に限らず世界中どこも異常気象。
    その元凶とも言える地球温暖化のスピードは益々上がって更に今後も被害が拡大するのは間違いないでしょうね。
    個人ではやれることは限られていますが、できることはあるし影響はゼロではないので少しでも実行していきたいですね。

  2. 非常に残念です。
    青森でも、自治体の巨樹ガイド1ページに3本も「倒壊」「伐採」「枯死」と赤書きされているものがありました。
    このアベマキもそうですが、樹種が珍しかったり、個性派の巨樹ほど寿命を迎えてしまっている感じもします。
    倒壊がきっかけでアクセス数が増えるのも悲しいですが、在りし日の姿と前に立った実感を形にしておくことにはやっぱり意味がある。
    気候的にも文化的にも、そういう時代に生きているんだと思い知らされます。

  3. > RYO-JIさん
    流石RYO-JIさん、既にご存じでしたか!
    いやーこれはショックです。焼き物めぐりと併せて10月末にでも再訪しようと思っていたので。

    最近は世界的な温暖化がトレンドのようで気候が一変してしまった印象がありますね。北極海の流氷然り。
    皆さんわざわざ沖縄まで釣りに行ってたロウニンアジが、今では広島あたりの瀬戸内海で普通に釣れるらしいですよ。
    日本も一気に亜熱帯化しつつあるので、将来はアコウやガジュマル、マングローブの巨樹ばかりになっているかもしれませんね…
    今までに見て感動したアレやコレまで倒れてしまったらと考えると本当にやるせない気持ちになります。

  4. > 狛さん
    我々が既に見てきた巨樹だけでも枯死、あるいは大枝を折損して姿が変わってしまったものが少なくありませんよね。
    観光資源としての価値がイマイチな個性派巨樹はいかにも神聖なクスノキやスギと違い、手厚く面倒をみてもらえない
    ことも大きな理由かもしれません。過度に人の手が入ってガチガチに保護された巨樹もそれはそれで魅力を損なう面が
    あるので、自然との付き合いは本当に難しいものです。

    仰るように、このような出来事があると我々がやってきたことにも価値があったのだと実感しますね。
    今出来ることは今この瞬間さっさとやっておいた方がいい。これは巨樹にかぎらず人生の真理だと思います。

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