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志々島の大クス Spring 2024


FUJIFILM GFX50S II / FUJIFILM GF 20-35mm F4 R WR

集落をぶらぶら撮り歩き、宿台帳を記入して挨拶と前回の食い逃げ(コーヒー代払い忘れた)の謝罪を済ませたら念願の大クスへ。
「ああ…久しぶり。」思わず声が出てしまう。
変わらないなあ。変わらないでいてくれてよかった。


この大クスの下で過ごす時間は私の中で特別なものとなった。
巨樹と向き合うとか巨樹を撮るとか、そういう対象とは少し違ってきているのを感じる。
実家に帰ってじいちゃんばあちゃんを撮るような感覚。あと何回こうして写真を撮ることができるのだろうと考えると1分1秒が愛おしい。

じいちゃんばあちゃんと一つだけ異なるのが、ほぼ確実に私の方が先にこの世を去るということ。
私が他人と比べてあまり忙しい方ではないからなのか日頃からよく死について考える。
100歳まで生きているかもしれないし、あるいは明日にでもくたばっているかもしれない。
大クスの下で過ごせる時間は貴重であり有限だ。


今回も許可を得て無人の時間帯に3回ほど拝ませていただいた。
たくさん写真を撮ったので少しずつまとめながら公開していきたい。
志々島の写真をまとめていたら、今すぐにでも定期便に飛び乗りたくなってきたから困る。
6月前半、あるいは梅雨の時期のしっとりした大クスもいいかもしれない。しかしこれからの時期は虫地獄がな…

コメント:2

24-04-25 (Thu) 18:49

登場最多巨樹の壮大な大クスさん、それだけ特別な存在でありながら、じいちゃんばあちゃんを撮るようでもある。うーん、いいフレーズだ。
自分にとってはどれかと強いて言えば、以来巨樹めぐりをするようになった「波崎の大タブ」の元に立った時の感覚が近いかもしれません。
周辺の環境や風土や雰囲気を好きになれるというのが大事な要素で、そこに実家やふるさとや浄土を思い描くのでしょうね。
そう、大クスよりも多分我々の方が先に逝く。でも、なんだかあの世にもこういう巨樹が生えている気がしますね。

to-fu 24-04-25 (Thu) 19:27

> 狛さん
波崎の大タブもいい巨樹でしたねえ。狛さんに案内していただいた、あの蒸し暑い夕方の立ち姿が今でも脳裏に焼き付いています。
巨樹だったり滝だったり、あるいは人によっては都市の雑踏だったりするのかもしれませんが。
こういう心のよりどころみたいな場所、存在と出会えただけで本当に幸せなことだと思います。

あの世にも巨樹ですか。考えたことのない発想でしたが、いいですねえ。死ぬのが少し楽しみになりました(それは違う)
だったらやっぱりカメラも棺に入れて一緒に焼いてもらわないといけませんね…

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