香川の記憶

FUJIFILM GFX50S II / FUJIFILM GF 35-70mm F4.5-5.6 WR

普段近所を散歩して草花や青空を撮るぶんには別に適当なコンデジでも構わないのです。シャッターを押せるだけで充分楽しい。しかし、そんな日に限って想定外なくらい空がきれいに焼けていたりして「ぐぬぬ…」となることが多かったものですから、いつの間にやら巨大な本格派機材しか持ち歩かない人間になってしまいました。昔はGR一つだけ持って遠出する、なんてのが普通だったのになあ。たとえ重くて邪魔くさくてしんどかろうと、どうせ写真を残すなら少しでも綺麗な写真を残したい。そう思うようになったのがコロナ禍を経た中で一番の心境の変化かもしれません。今目の前にある当たり前の景色を、明日も当たり前に眺められるとは限らないんだな。

今朝になって急遽客先の新規プロジェクトへの参加が決まり、とりあえず一発目のブツの納期は今週いっぱいだ!と例のごとく無茶ぶりされたため今日は一日デスクに張り付いておりました。せっかく外はセミでも鳴きだしそうな陽気なのに何たることか。いやいやホント先週のうちに四国に行っておいてよかった。

さて。これで次の路銀はがっつり確保できそうなので、またキリのいいところまで頑張ってのんびり海を眺めに行きたいものです。しばらくバタバタしてストレスの溜まる生活が続くかと思われますが、大人なら自分の時間くらい自分の力で工夫して作るものですわな。

香川の記憶

PENTAX K-1 / PENTAX smc PENTAX-FA 77mm F1.8 Limited

今回の旅にはカメラ3台とレンズ合計6本を積んで行きましたが結局ほとんどGFX50S IIと35-70mmズームだけで事足りてしまいました。実際のところこのFA77mmリミテッドが多少役に立ったくらいで、あとはほとんど無理矢理使っただけな気もします。35-70mmが優秀過ぎるんだなあ。カメラのセンサーサイズという素養の違いも大きいかもしれませんが。今になってGF 45mmを買う前にまずズームレンズと焦点距離が被らない80mmか110mmを買うべきだったと後悔していたり。本音を漏らすと既に入金済みのOM-1(ただし納期未定)への関心が薄れつつあるので、注文をキャンセルして予算をそちらに回したいのだった。

ここまで日が沈んでしまうと夜の帳が下りるまでほんの一瞬。
ぼけーっと一日の旅路を思い返していました。

それにしても持って来てよかったFA77mmリミテッド。HD版が出て旧smc版の相場が大きく下がっているので、現状かなりお買い得なレンズだと思います。今回私は車旅なのでアレですが、電車やバスの旅でもかばんのポケットにポイっと放り込んでおけるコンパクトさ&湿度を感じるしっとりした描写は旅レンズの中望遠枠として無二の存在なのではないかなあ。たとえ私のようにメイン使いが他社マウントだったとしても、防湿庫にK-1とFAリミテッドレンズ3本を忍ばせておいて決して後悔はしないはず。

香川の記憶

FUJIFILM GFX50S II / FUJIFILM GF 35-70mm F4.5-5.6 WR

少しずつ日が傾き始めたので、拠点としている少し離れた砂浜から海沿いの道を写真を撮りながらのんびり散歩した。
夕焼けという現象は空気中のチリなどに太陽光線が散乱して…などと理屈では理解していても実際に刻一刻と青空が表情を変えていく様を眺めていると、そのあまりの美しさに心奪われてしまうのです。

銀塩モノクロの暗室プリントにも感じたことですが、現実で起こる化学変化の中にはゼロとイチの羅列で形成されるデジタルデータでは表現しきれない何かが存在すると確信しております。だからこそWeb上に溢れる絶景写真では満足できず、こうして現地を訪れたくなるのではないでしょうかねえ。自然が偉大であることなど語るまでもありませんが、それを美しいと感じ取れる人間の五感というやつもなかなかに優れたシロモノではありませんか。どうだ畜生たちには理解出来まい。

もう無我夢中でシャッターを押しましたねえ。望遠レンズを持って来ていれば…なんて後悔しながら。少しでも望遠に近いレンズを!と、PENTAX K-1とFA77mmリミテッドのセットを取りに車までダッシュで戻りましたっけ。まあ実際撮ってみたらテレ端70mm(35mm換算で56mm)も77mmもほとんど変わらなかったわけですが。戻ってる暇があったら濡れる覚悟で波打ち際まで攻め込む方がずっと効果的だったように思う。おっさんのくせに風呂上がりだから汚れたくない、などと日和ってしまったのが敗因です。お前は少女か。

夕焼け、朝焼けを狙うならα7RIIIとタムロン70-180mmのセットも車に放り込んで来るべきだ。というのが今回の教訓ですね。まあ実際にはフル装備で臨んだ旅にかぎって空がどんより曇っている…というのが容易に想像できるんですけど。

香川の記憶

FUJIFILM GFX50S II / FUJIFILM GF 35-70mm F4.5-5.6 WR

もう今日は終わりだ、何もしないぞ。という意思表示。
ちなみに普段ビールはあまり飲みませんがサッポロラガー派です。

もう運転しないぞ(出来ないぞ)宣言したのが16時頃。
そこから3時間半強、暗くなって蚊が出始めるまで砂浜でちびちびお酒をやっておりました。
日の入りまでの一連の写真を見返しているだけで涙が出そうになるくらい良い時間だったなあ。

またも四国巨樹めぐり 最終日

LEICA M10 / Carl Zeiss Biogon T* 28mm F2.8 ZM

21時就寝、4時半起床。近くのうどん屋が6時オープンだと思い込んでいたため早起きしたのですが、実際には7時オープンだった模様。このうっかりさんめ。6時から宿の温泉が朝風呂で利用可能とのことだったので時間を潰して朝風呂→うどんと洒落込もうか迷うも、外の空気への欲求に耐えきれず5時半前には津田の松原を目指すことに。

津田の松原に来るのは1年ぶり?くらいな気がしますが、立派な松が点在していてなかなか楽しめますな。松の木の量なら敦賀の気比の松原、量より質を取るなら津田の松原といったところか。それにしても私が香川県東部を目指すと毎回薄曇りなのは何故なのか。雨が降るより余程マシ、と言えばそれまでですが。写真を撮ったり小説を読んだりしながら2時間ほど松原をぶらぶらした後に最後の朝うどんを堪能し、もうやり残したことはないと高速に飛び乗って帰路につきました。

しかし明石海峡大橋ルートは神戸のゴミゴミした街並みが見えると一気に気分が萎えてしまう感じがして、どうも好きになれません。家に帰るまでは現実なんてもの見たくないのです。私は断然瀬戸大橋ルート派だなあ。

同じ香川県の瀬戸内海でも東部と西部では随分と雰囲気が違うように感じるのですが、それは単純に東部を通るときはいつも空がどんよりしているだけの話なのかもしれません。快晴の国道11号線引田鳴門間なんてもう絶景の連続なんだろうなあ。(私が通るといつも琵琶湖にしか見えなくてアレなんですが。)

さて、今回の旅もやはり最高でした。また次なる旅を楽しみに、明日から路銀を稼ぐ毎日が始まります。こんな時間のためならいくらでも頑張れますな。今晩は写真でも眺めながらじっくり旅の思い出に浸ろう。