- 2020-11-18 (Wed) 13:14
- LEICA Q | SIGMA 85mm F1.4 DG DN Art | ぶらり一人旅
SIGMA fp / SIGMA 85mm F1.4 DG DN Art
本日もじじいの朝は早い。5:20に目覚める。ここだけfpと1.4/85 DG DN。なんとなく分かってはいたけど巨樹遠征に中望遠単焦点はあまり活躍の場を見出せなかったなあ。こういう風景写真には使いやすい画角なのに。ホテルの窓から見た丸亀城が美しかったので、コーヒーを飲みながら少しずつ夜が明けていくのを眺めていました。一瞬タイムラプス撮影してみようかと考えたものの、ああいう機械的に撮ったものを面白いと思ったことあるか？と冷静になって即却下。まあ、おもんないわな。
どうでもいいことですが、外泊する際はドリップパックのコーヒーが便利ですね。インスタントではあまりに味気ないし。外泊用に少し高めのドリップパックを買って持って行くようにしています。現地の道の駅なんかで売られているドリップパックを買うのも良い。たとえ豆がエチオピアやコロンビアからやって来たものでも、香川でパッケージングされていたらそれは香川の風を感じるコーヒーなのだ。
ここからはLEICA Q。今回の旅でこのカメラの良さが少しずつ分かってきたような気がする。旅カメラとしてはベストな1台かもしれない。というか一眼でも感じたことですけど、フルサイズ画質に慣れてしまうともうダメですね。
せっかく海のすぐ近くに来ているのに山の中を抜けて徳島県へと戻る。香川徳島間の国道は信号だらけな上に一度赤信号に引っかかると連鎖的に次々引っかかる設定になっていてウンザリしましたが、この山道だけは快適でした。ええ、ダンプさえもう少し少なければ。
国天のスギを眺め、比較的近くにある香川県最大のスギを目指す。恐らく今年最後の巨樹遠征ということで11月にしようか12月にしようかと大いに悩みましたが、11月にしておいて本当に正解でした。どこに行っても紅葉が美しいし、まずまず暖かい。さらには天候にも恵まれましたからね。
この大杉がまた素晴らしいもので…なんというダイナミックかつストレートな迫力。小細工なしに天を衝く巨杉を眺めていると一気に気持ちが固まりました。よし、ここで旅を締めくくろうと。本当はこの先にある訪問済みの別所の大クスや未訪問のクロガネモチの巨樹に立ち寄るつもりだったのですが、これほどのものを見せられてしまうともうその後の予定が全て私の小細工、蛇足であるように思えてなりません。既に心が満たされており、これ以上はどうやっても「せっかく来たし時間もある。もったいないから寄っておこう。」にしかならないという判断。あとは事故に気をつけて帰るだけだ。
帰りに淡路島のPAで今回の旅最初で最後の外食を。時間が早かったためフードコーナーが私の他に一人だけな状態だったので。というか今回、お土産を買ったPAと西祖谷の道の駅を除いたらマルナカ（スーパー）に2回寄っただけで外食どころかコンビニにすら立ち寄ってないという。このコロナ時代ですから泣く泣く避けて…というよりも、恐らく皆さんも外食しないこの暮らしに慣れてしまったのではないでしょうか。私ももう完全に慣れてしまいました。元々食への関心は比較的強い方なので、コロナ以前は旅先のお店で食べる名物や地酒を一番の楽しみにしていたんですけどねえ。
ごく一部気にせず暮らしている人もいるのでしょうが、そういうちょっと無神経な人を抜きにすると、この価値観はもう二度と元には戻らないような気がしています。学校や仕事経由で感染するのは仕方ありませんが、外食や飲み会のような余暇の中で感染するなんて社会人としてあまりに無能すぎますからねえ。世の中の構造が大きく変わろうとしているのかもしれません。
よくよく考えると今回の巨樹めぐり、初日に2ヶ所、2日目も2ヶ所（巨樹3本）、最終日も2箇所とかなり控えめな本数しか回ってないんです。しかし満足度でいえば過去最高クラスかもしれないという。なんと表現してよいやら分かりませんが、とにかく豊かな旅ができたように感じています。初めての地域を訪れるとなかなか難しいことですが、毎回これくらいのペースでのんびり回ることができたら素敵な人生になるのではないか。地元に帰ってくると「ああ、やっぱり地元が一番だぜ。」と気持ちが落ち着くのが旅あるあるですが、今回はそれが一切ありませんでしたねえ。次はいつ行こう？早く行きたい！としか考えられない。実に素晴らしい旅でした。
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