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徳島の記憶 加茂の大クス


LEICA M10 / TTArtisan 28mm F5.6 , Voigtlander ULTRON 21mm F1.8 Aspherical VM , Leitz Summicron 50mm F2 2nd

今回の旅では唯一の目的地。国の特別天然記念物「加茂の大クス」。
前回同様ズームレンズで効率よく撮影するのではなく、単焦点レンズをとっかえひっかえしながら時間無制限で巨樹と向き合おうと心に決めておりました。既に西日の差し始める16時着。ライカM10を抱え、上着のポケットに数本のレンズを放り込んで巨樹と相見えます。

訪問も今回で4回目?ということで、巨樹カテゴリーとしての投稿ではなく写真多めの日記としての投稿です。
「加茂の大クス」の詳細はこちらの過去ログをご参照下さい。


流石は国宝級の天然記念物、国の特別天然記念物。何度見ても息を呑むような大きさです。


麓のベンチ前には謎の恐竜さんが設置されていました。昨年立ち寄った際には見られなかったので、比較的最近設置されたものだと思われます。地元の中学生曰く「こいつ前から見るとアホっぽいな。」とのこと。個人的には「そうか?横から見てもまあまあアレだぜ?」と思う。別に悪く言いたいわけではありませんよ?このちょっと気の抜けた感じが地域と大クスの関係性を暗喩しているようで、これはこれでいいのではないかと。


恐竜さん以外は全く変わらない景色。


通り過ぎる車がまるでミニカーのように見えますな。


今回は写真撮影よりも巨樹との心地よい時間を味わうことに重きをおいてやって来ました。写真に陰影が付きすぎるため普段この時間帯に巨樹撮影することがない私ですが、ぼけーっと巨樹を眺めるなら夕方はなかなかいい時間帯ですねえ。


相変わらず立派な枝ぶり。


見事!としか言いようのない美しい幹。


近寄って、離れて、また近寄ってと何遍も繰り返す。


次第に日が傾いてきました。


美しすぎる…


コーヒーを淹れ、夕日に染められた大クスを眺めながらこの数年について色々と思い返していました。コロナ流行初期は状況の変化による戸惑いや他人への苛立ちからストレスを溜め込むこともありましたが、流石にもう2年も経ちましたので己のやり方、生き方というものが確立できたかなと思います。個人的な感想を述べるなら、今ではこのコロナ禍というものがあってよかったと思えるほど。というか「大勢集まって行動しない、アンチ都市生活」なコロナ時代が現在の私の価値観にマッチしまくってました。

もう都市生活にも外食にも何の未練もないし、電車やバスなんて軽く2年は乗ってない。これで日常生活に不都合があるかといえば何一つありませんからねえ。正直申し上げるとコロナ前より今の方が毎日遥かに快適に過ごせています。ストレスのない暮らし、ばんざい。


生涯忘れないであろう大切な時間がまた一つ。夕暮れの「加茂の大クス」は今回の旅の象徴のように思えるので、どれか1カットを大きくプリントする予定です。もう少し暖かくなったら再度全く同じルートで旅をトレースしてみるのも悪くない…しかし徳島市以南の巨樹も気になるんだなあ。

コメント:2

れもん 22-03-09 (Wed) 23:42

これはすごいですね~
過去ログも見ましたが、車があると大きさがよく分かります。
こんもりと半円を描く姿もクスノキらしくて美しい♪
巨樹の下の道路もいい感じですね。
中学生かな、西日の中の自転車、絵になり過ぎ!

こんな立派な木が駅からも至近の町なかにあるのですね。
何となく、そんなところも四国らしいと思います。
早速『行きたいリスト』にメモしておきました (*^_^*)

to-fu 22-03-10 (Thu) 8:55

> れもんさん
大きさや樹冠の美しさもさることながら、地域の人たちの暮らしの中に完全に溶け込む風景が素晴らしいですよね。
偉大な神様として崇められているというより、もっと家族のように身近な存在。
家族愛のようなものが感じられて、訪れる度に「いいなあ…」なんてニヤニヤしてしまいます。
れもんさんにもぜひご覧頂きたい光景ですし、茶々さんも喜んで走り回ってくれそうです。

毎日このクスを眺めて暮らす生活ってどんなものなんでしょうねえ。
きっと中学生の彼らにとって今は何の意識もすることがない日常風景の一部ですが、
地元を離れる年頃になると愛おしく感じるのではないでしょうか。

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