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香川

Diary


FUJIFILM GFX50S II / FUJIFILM GF 110mm F2 R LM WR

昨日は次女とその友人を連れて近所の商店街のお祭りに。
結局人混みの中を夜まで歩き回って瀕死の状態で解放された。
帰宅後シャワーを浴びてハイボール4の寝落ちへ。

本日は何もせずのんびりだらだら映画鑑賞。
心身ともに疲れ果ててしまったので、気分転換に明日明後日で兵庫県北部の巨樹をめぐって来ようと思う。
しかし気温が…既に私の活動限界を超えた35℃の京都よりはマシだと願いたい。

旅の断片


FUJIFILM GFX50S II / FUJIFILM GF 20-35mm F4 R WR

一晩お世話になったきんせんかの掃除を済ませ、一息ついたら最後の散歩へ。
たった一晩泊まっただけなのに帰省中の実家を離れるかのような寂しさを感じる。


FUJIFILM GFX50S II / FUJIFILM GF 32-64mm F4 R LM WR

ヤギたちにも別れの挨拶を。
生後3日目を迎える未熟児は上手に乳をもらえるようになっていた。
ように見えたのだけど、どうも母ヤギが器用に猫を被っていて人間が見ている間だけ子育てするのだそうで。前途多難である。


さらば志々島。
(そろそろ穏やかな瀬戸内海が恋しい…)

旅の断片 志々島の大クス 5


FUJIFILM GFX50S II / FUJIFILM GF 20-35mm F4 R WR

朝5時を回り空の青さが増し始めるにつれ、呼応するかのように大クスの葉も青みを帯び始めた。
そして獲物がやって来たことにようやく気付いたのか突如襲来する蚊の軍団。
思えば今年初めて蚊に刺されたのが、この志々島旅だったな…


ペチンペチンと蚊を叩き落としながら6時頃まで大クスの周りをふらふら歩き続ける。
昨日の疲労もあって足が既に限界近い。腰をかがめるだけでぐわっ!とかぐえっ!と声が漏れるような状態。
しかし、その疲れに見合うだけの対価は得られた。もう何も思い残すことはない。


志々島の大クスよ、永遠なれ。

旅の断片 志々島の大クス 4


FUJIFILM GFX50S II / FUJIFILM GF 20-35mm F4 R WR

日の出直後、早朝の大クス。
朝靄がかった大クスも美しかったがやはりスカッと抜けるような青空の下で眺める大クスは別格。
黄金色にかがやく新芽の美しさには言葉を失い、ただただ立ち尽くすことしかできなかった。
冗談抜きに思った。ああ…もうここでこのまま死んでもええわ、と。


日中の青々とした立ち姿とはまた違った表情が見られて嬉しい。
季節だけでなく天候や時間帯によっても全く違う表情を見せる巨樹。
だからこそ面白いし、やはり気に入った巨樹には何度でも会いに行きたくなる。


マジックアワーとはよく言ったもので撮影しているうちにも躊躇なくその表情が移り替わってしまう。
ああ、もう少しだけ待ってくれ!心の中でそう叫びながら無我夢中でシャッターを押しまくっていた。
じっくり三脚を構えて、なんて気合いを入れて三脚をかついできたのに展開する余裕がない。

志々島で過ごした時間はどれも強烈に記憶に焼き付いているけれど、何が一番印象に残っているかと問われたら早朝の大クスだと即答できる。
巨樹愛好家ならずとも一生に一度は眺めておいて損のない光景ではないかと。

旅の断片


FUJIFILM GFX50S II / FUJIFILM GF 110mm F2 R LM WR

4時起床。既に空が明るみ始めていた。山に囲まれた京都盆地と比べると日の出が早すぎて焦る。
いや、そんなことより寒い…誰だ温暖な瀬戸内だし寝間着もTシャツでいいだろなんてナメてたのは。
気温は13℃。このままおフトンに戻って二度寝してやろうかと悩みつつも身支度し、コーヒー片手に早朝の海を眺めに出かけた。

美しい…
一日でこの時間帯が一番好きだ。まるで世界を独り占めしているかのような気分になる。


昔は私にとって風景撮影といえば広角レンズだった。というか対象が何であれ広角レンズで撮っていた。
もちろん今でも広角レンズで撮影したダイナミックな風景写真は大好物なのだけど、当時とは少し趣向が変わったような気がしている。
雄大な景色の特に美味しいと感じる一部分だけを持ち帰る中望遠レンズによる風景撮影も贅沢で面白い。

ボケ量とか圧縮効果とかテクニカルなことはどうでもいいのです。
ファインダーに写った目の前の景色の一部を持ち帰る、写真撮影という行為の極みとも言えるこの潔さこそが最大の魅力だと思う。
「俺が見ていたのはお前だ!」と、逃げも隠れもせずに日の丸構図でズガン!と打ち抜けると気分がいい。

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