【再訪】徳島県吉野川市 壇の大クス

FUJIFILM GFX50S II / FUJIFILM GF 20-35mm F4 R WR

神山町の山中に立つ「松坂の妙見杉」を眺めた後、さてどこへ行こうとマップを見て気付く。
あれ?東に抜けて阿川から北上すれば壇の大クスの近くに出るんじゃないの?。
既に2本の初訪問巨樹を眺めて満足しつつありましたが、最後にのんびりクスノキ再訪というのも悪くない。

ということで果てしなく続く狭路(大きい車やバックの苦手な方は厳しいかも)を抜けて壇の大クスへとやってまいりました。
前回の訪問は2019年6月。実に6年ぶりの訪問でございます。っていうか、あれからもう6年とかウソだろ…続きを読む →

旅の断片

FUJIFILM X-H2 / VILTROX AF 75mm F1.2 Pro XF

今年は苗をイノシシに荒らされてしまったそうで例年と比べると花畑の密度が寂しい感じは否めず。
それでも昨年夏の黙示録的な日照りで「来年はもう無理かも…」と仰っていたことを思い返すと、こうして花畑を眺められただけでも実に感慨深い。

35mm換算115mmということで普段なかなか出番の少ないレンズだけど旅レンズの一本としては結構気に入っていたりする。
港側から見上げると花畑がとても遠く感じるのに、こっちから見下ろすと丸見えじゃないか!と驚いたり。
雑草をもぎってヤギに与える作業をひたすら繰り返す私の間抜けな姿も誰かに見られていたかもしれないのか…

新芽と前年の古い葉。常緑樹のクスでもここまで色味が違うのだから面白い。

近々どこかに新緑の新規巨樹を眺めに行きたいのだけど、これだ!というものがなかなか思い浮かばなくて。
トチノキ、カツラ、クスノキ、ケヤキ…近場に未見の大物が残っていないものか。ないんだなあこれが。

志々島の大クス Spring 2025

FUJIFILM GFX50S II / FUJIFILM GF 20-35mm F4 R WR

巨樹撮影は広角域のレンズがないと話にならないのだけど、かといって(35mm換算で)16-28mmの超広角レンズが必須になる状況なんて早々ない。
超広角で寄りすぎるとサイズ感を誇張しすぎてしまうし、では離れてみると今度はやたらヒョロ長く写ってしまったり。
ということで個人的にはよくある24-70mmくらいのズーム域が一番扱いやすいかなと思うのですが、微妙に広角側が物足りないことも多いわけです。

最近はズームレンズも面白いものが色々出ていて、中でもタムロンの20-40mm F2.8なんかまさに巨樹撮影のために設計されたようなレンズだなと。
しかもこれが365gと恐ろしく軽い。「重い、デカい、高い」のGFXマウントレンズと比べたらオーパーツにしか見えないんですが…
残念ながらEマウントのみの展開なんですねえ。何故私は脱ソニーという愚行に及んでしまったのか。

フルサイズミラーレス機を選択する際にソニー以外を選ぶって、冗談抜きにゲームを縛りプレイするのと同じマゾヒズムの世界だと思う。
何も困らない万能性、有り余る選択肢に飽きてマウント移行してしまったけれど、今は素直に羨ましくて仕方ないのだった。

旅の断片

FUJIFILM X-H2 / FUJIFILM XF 35mm F1.4 R

サブロウ。サブローではなくサブロウ。
チャオちゅ~るをあげるのが意外と難しくて鼻に突っ込んでしまった。申し訳ない。
しかしチャオちゅ~るの食いつきの良さは異常。一撃で全猫を虜にする。大麻成分でも入っているのではなかろうか。

お茶と茶菓子をいただいてほっと一息。
毎回次こそはお茶を飲んでのんびりしたり海辺に座ってぽけーっと空を眺めたいと思うのだけど、結局隅々まで歩き回らないと気が済まないのだった。

クラシッククローム飯。めちゃくちゃ不味そうである。
岡山名物「鶏めし」に香川名物「骨付鳥」…みたいな味付けを適当に施したモモ肉を乗っけてミニトマトを追加した雑な昼食。
しかし鶏めし的な名物って全国どこにでもあるよなあ。

志々島の大クス Spring 2025

FUJIFILM GFX50S II / FUJIFILM GF 20-35mm F4 R WR

もう毎年恒例。私にとっては巡礼のようなものなのかもしれない。
奈良県の又兵衛桜を眺め、香川県で志々島の大クスを眺める。
これら一連のイベントなくして春を感じられない体になってしまった。

長い時間ぽけーっと眺めていると同じ一日の中でも時間帯や天候、自分の立ち位置によって表情が大きく変わることに気付く。
無論、どんな天候時間帯であれ大クスの麓で過ごす時間は格別だ。
雨降りには雨降りの良さがあり、晴れた日には晴れた日の良さがある。

新緑がパーフェクトな状態を迎えるまであと1ヶ月といったところか。
まだ若干スカスカではあるけれど、古い葉とアクリルガッシュをぶちまけたように鮮やかな新緑の対比が楽しめるのはこの時期だけ。

なんかもうこの先1ヶ月くらいずっと大クスの写真だけまとめていたい…という感じ。
今年も6月頃に再訪して新緑完全体を眺めたくもあり、伊吹島あたりの別の離島にも行ってみたいなあなんて考えていたり。
しかし今年は瀬戸芸…ということで、せっかくの離島まで行って観光客まみれという悪夢のような状況を避けたい気持ちが勝るかも。